こんにちは(*^▽^*)
フリースクールLuanaアドバイザーのTOMOKAです。
本日は、2024年1月に出版予定の本
『フリースクールLuanaへようこそ』のプロローグのご紹介です!!
プロローグを【全文】載せますので、内容のご参考にして下さい。
Prologue
ジグソーパズルのピース
2022年3月20日(日)フリースクールLuanaでは、第三回卒業・進級を祝う会を挙行しました。そこで私が子どもたちに話した祝辞を紹介したいと思います。
卒業生・進級生の皆さん、ご卒業・ご進級おめでとうございます。
今日は、みんなにジグソーパズルの話をしようと思います。みんなは、ジグソーパズルを知っているかな?ジグソーパズルのピースはどれも《でっぱっているところ》と、《へこんでいるところ》があり、凸凹していますね。そして、一つとして同じカタチはなく、どれもユニークなカタチになっています。
私は、人はこのジグソーパズルのピースと同じだなぁ、と思っています。でっぱっているところは《得意なこと・できること・好きなこと》で、へこんでいるところは《苦手なこと・できないこと・嫌いなこと》です。
じゃあ、なんで人は凸凹があるのでしょう?
凸凹がなくて全部丸くて、完璧でもいいよね?
それは、【誰かと繋がるため】だと私は、思うのです。
同じことでも《得意な人》と《苦手な人》がいます。自分の得意なことは、誰かを喜ばせることや、誰かに必要とされることを味わえる。また、苦手なことでは、得意な人に手伝ってもらうことで、困ったことを解決できて嬉しいし、助けてくれた誰かに感謝することができる。こうして、どちらでも誰かと繋がることで歓びを味わうことができるのです。
あなたがたくさんでっぱっていても、たくさんへっこんでいても大丈夫。
凸凹の数もあなたにとって誰かと繋がるためのギフトです。
成長することとは、自分のジグソーパズルの出来上がる絵が人生の中で変化していくことです。同じ様に、自分というジグソーパズルのカタチは日々変化します。そのため、繋がる人も繋がる数も変わっていきます。それにより、自分が最後に創り上げる絵も変わります。
成長の仕方には、へこんでいるところを頑張って克服して、逆に自分の克服経験を強みにする人もいれば、へこんでいるところはそのままで、新たに別のでっぱりをつくるカタチで成長する人もいます。
また、もう一つの成長のカタチをフリースクールLuanaでは大事にしてきました。
それは、「そのままのカタチで輝くこと」です。
凸凹したままでいい。そのままの自分で、自分を磨いて生きる。そのサポートをしてきました。同じパズルのカタチのままでも、パズル自体の色が輝き、グレードアップするという成長をすることができるのです。
今年度、みんなはたくさん自分のピースを磨いて輝きを増したことと思います。そして、来年度のみんなの成長も今からとても楽しみです。自分を磨いているみんなを、これからも応援しています。
フリースクールLuanaは魔法の学校です。
なぜなら、魔法のように子どもたちが変身し、成長するからです。これは、創設者である私自身が一番驚いているところです。
私は15年以上、海外や日本で子どもたちの教育に関わってきました。下は3歳の幼稚園年少さんから上は中学3年生まで、幅広い年代を担当し、担任をしてきました。また、担任をはじめ、常勤講師、非常勤講師、学習補助員と、様々な立場から子どもたちを見てきました。
そんな私が見てきたどの年代の子どもたちよりも、どこの園・学校で学ぶ子どもたちよりも、ここLuanaの子どもたちの成長や進化は早いのです。それは、まるで蛹が蝶に変身するかのように、別人の域で子どもたちは変わります。
・お母さんの後ろに隠れてほとんど話さなかった子が、友だちや先生との会話の中で中心的な存在となり、機転を利かせた鋭い「突っ込み」をするようになる。
・ゲームに負けるのが悔しくて、怖くて登校を渋っていた子が、『ゲームタイム』になると誰よりもテンションが上がり、みんなが楽しくなるように場を盛り上げるようになる。
・「おはよう」と声をかけても、うなずくことや顔を合わせることすらできなかった子が、大きな声で「先生!おはようございます!今日もよろしくお願いします!」と言いながらスクールの玄関を開けて入ってくるようになる。
・問題が解けなくても「わからない」と30分以上伝えられず固まっていた子が、自分から分からないことを伝えにきたり、堂々と先生を呼ぶことができたりするようになる。
・2年半で、算数の2年生のかけ算の復習から6年生の計算領域までを終えてしまう。
・自分の意見をなかなか書くことができなかった子が、自分の気持ちや考えを分かりやすくまとめることができるようになり、みんなの前で堂々と発表するようになる。
・自分の想いをみんなにうまく伝えられなかった子が、自分より年下の子どもたちを注意したり褒めたり、励ましたりできるようになる。
・家の人に車で送迎してもらっていた毎日から、自分一人でバスに乗り、スクールに登下校するようになる。
実はこれは、全て一人のお子さんの成長と変化の様子です。しかし、この子が特別なのではなく、どのお子さんも早い子は2、3カ月くらいで、ゆっくりでも1年で、確実に以前の様子をすっかり忘れてしまうくらいの変貌をとげます。まさに魔法にかかったかのように、です。
なぜ、子どもたちはこのように変身するのでしょうか。
いいえ、実は、これらは変身しているわけではないのです。
これは、その子本来の姿が外で表現できるようになった、ということなのです。
そして、さらに自分の良さに自信をもち、自分に磨きがかかった様子になっているのです。
そう、まさに『自分らしく輝いている』状態です。
自分が自分であってよい。自分らしく生きてよい。自分をそのまま表現してよい。
I am OK. You are OK. We are OK.(フリースクールLuana教育理念)
そんな環境を提供することで、子どもたちは心と身体の不要な緊張をほぐし、ゆるめて、安心してすくすく伸びることができるのです。
スクール名のLuana(ルアナ)は、ハワイ語で《リラックスする 一緒に楽しむ くつろぐ 満足する》という意味です。子どもたちにとってそのような環境であってほしい。そのような環境を大事につくり育てる、という願いと意志をもってスクール名を決めました。
本書は、そんなフリースクールLuanaがかけている魔法をみなさんの視点から読み解いていただければ、幸いです。
いかがだったでしょうか。
※実際の本は、縦書き編集のため、こちらはブログ紹介用に横書きにしたものとなります。
発売は1月下旬の予定ですので、Luanaがかけている魔法を知りたい方はぜひご購入して読んでみて下さいね。
購入はAmazonのみの発売となります。