大井武蔵野館
大井町の中央口をでて、しばらく歩いて
住宅街にかかり始めたあたりにぽつんと建っていた映画館。
わたしがぴあで認識したころは
1階に武蔵野館、2階にロマンの2館体制で、
(ネットで検索した画像では、武蔵野館1・2となっていたころも
あったようだが、私の記憶にはない・・・)
そのうち、1階の武蔵野館が閉館し、
2階のロマン(武蔵野館2?)が、武蔵野館と命名。
2館体制の頃は、武蔵野館が邦画、ロマンが洋画の名画座で、
他の名画座と同様に、ロードショーが終わってから
数週間経った映画を2~3本立てで上映。
(とはいえ、可能な限り、映画のジャンルが近いものをあわせていたような)
監督や俳優でしばりのプログラムは、都内の名画座の定番プログラムだった。
現在では、品川や平和島にシネコンがあるけれど、
蒲田に居た当時は、邦画封切りは蒲田(か、川崎)で見れたけど、
洋画のロードショーを見るには、有楽町か、渋谷にでるしかなく、
こうして地元の名画座で2本・3本だてで見るのが当たり前だった。
それでも、かなり映画館が減り始めていたころで、
名画座も(特に東京地区は)各館で独自のカラーを持ち始めたころで、
佳作座、三鷹オスカー、高田馬場パール座や三軒茶屋の映画館・・・
無くなってしまったけれど、ジャンル問わず、いろんな映画をやっていた・・・
で、大井武蔵野館、わりと足繫く通っていた映画館で、
洋画よりも、邦画、特に監督縛りの特集上映(ほとんど大林監督だったけど)
見に行っていたので、愛着のある映画館だった。
2館とも100席前後の席数で、
(残った2階の方が少し狭かったのかな)
どっちも床フラットだった覚えがあるけど、
館内の高さはあって、スクリーンも館の幅にあわせて設置されてて
見に行くことにストレスは感じた覚えがない。
ここで覚えてるのが、その大林監督特集で
日テレの2時間ドラマ枠で放送した作品を劇場公開する、ということで
ビデオも、TVerもなく、見逃したものを、しかも劇場でみれるというので
ありがたく思っていた。
(同じ武蔵野興行系の名画座で同様のことをしていたのだが、
どういう流れで上映できたのだろう??)
後期になってくると、邦画の特集上映、しかも2~3日でかわっていくという
で、上映作品もかなりマニアックになっていき、
逆に私は足が遠のいてしまうようになってしまったのだが、
それでも、閉館の時はテレビや、新聞なんかでもとりあげられてて
なんか、切ない想いだったのも覚えている。
それでも、今思えば、
住宅街に差し掛かるくらいの立地で、あんな感じの映画館が、
しかも古い日本映画をずっとかけてても支持されていたのが素敵だな~、と。
大林監督の「麗猫伝説」、此処で見たという記憶が残っている。