キネカ大森。
大森駅から少し歩いたところにある、西友の入ったビルの中ある映画館。
ワンフロアに3館の映画館がある。
ここにはいろいろ言いたいことがあって、あちこち話が飛ぶと思いますので、
あらかじめご容赦を。
まず、此処は1984年にオープン。
当時、隆盛を誇っていたセゾングループがシネヴィヴァン六本木とかと同時期に
自社の商業施設の中に映画館を併設しだした頃。
このキネカ大森も、開業時は1館はミニシアター、
他2館は邦画系封切りや、ロードショー落ちの作品を上映していた。
で、当時としてはまだ珍しい、自由席・定員入れ替え制で、
映画館ごとに仕切り?がなく、フロント・売店・トイレが3館共有、という仕組みだった。
(確かに当時としては斬新で、空いてれば映画館にはいれば、違う映画が
見れんじぇね?とも思ったもんだった)
でも、でもね。
やっぱりここはシネコンじゃないと思う。(少なくとも当時は)
入れ替え制であっても、開業当時は1・2・3の上映作品は固定(だったと思う)
のちのち、モーニングショーだ、レイトショーだと、現在のような編成に変容していくけど。
当時としては、ミニシアターが3館できた。という印象で、シネコンではないと思う。
現在の概念のシネコンだと5~6館以上とかが目安になっているようだけど、
なぜ、いまさら日本初のシネコンをうたうのかが、わからない。
ここがシネコンなら、横浜東宝会館も、相鉄ムービルも、シネコン主張してもいいんじゃないかと。
(チネチッタはいつ頃の形態で、日本初のシネコンと言ってるのか??)
とはいえ、開業当時はセゾンが買ってきた不思議な映画を頻繁にロードショーしてて、
当時の辛口・配給に忖度しない情報誌「シティロード」の映画評で高得点(だったと思う)の
ロバートアルトマンの旧作「三人の女」を見に行ったりしてた。
(当時の私には映画は難解で??な部分もあったけど、
いまだにあの映画の感触を覚えているのと、割といろんな映画に影響与えてるような気が)
大森という街であんなに独自の道を行ってるだけで充分なのに、
なんで、わざわざ日本初のシネコン、なんて言い出すのか???
そうこういいつつ、此処には結構、お世話?になっていて、
まずは、都内では日比谷で2週間、他は1週間で打ち切りという
不名誉な名作(でも、完全版で復活した)「グレートブルー」を
通常ロードショー終了後、(覚えている限り)上映したのはここくらいだった。
まぁ、1~2週で打ち切りといわれりゃ、名画座だってかける気も起らんだろうものを、
2週間も、終日(今みたいに、1日1回とかじゃなく)やってくれた。
逆に都内で「グレートブルー」(完全版のグラン~ではなく。タイトルは国際版のThe Big Blueで)
の35mm版見れたというのも、なかなか稀有な体験だったかと。
あとは、もう、本当に私にとっては悲願のダリオアルジェント先生の映画祭を開催、
20年経って、はじめてフィルムで「サスペリア」を見れたこと。
もう、ビデオやディスクで散々みたのに、もううれしくて(?)ほんとに心臓バクバクさせながら
見に行ったのを覚えている。
と、いうことで、セゾン経営時はセゾン配給の渋めの映画をやっていたが、
セゾンも青色吐息、ミニシアターも渋谷に乱立し、大森で単館上映もそうそう減ってきて
フツーに邦画系の封切りやら、アジア映画専門館やら、ホラー秘宝館やら、
いろんな事やって、現在に至る・・・
で、劇場としては
1番館(?)が一番広くて、170席くらい?
もっと広いかと思っていたが、緩めのスロープ、でかめにスクリーン
高い天井で、昔からある映画館の感じ。キャパ的にもいい感じ。
2番館があまり入った記憶がないのだけど
100席弱の今時のミニシアターの仕様。
1番館と同様な仕様なんだけど、なぜか印象が薄く・・・
で、3番館。
席数が50くらいで、ビデオシアターっぽいのかと思ってたら
ちゃんとした映画館で、ハコの幅までスクリーンがあって
小さいけど映画見た感じがあって好きな映画館。
たまにふらっと、クレヨンしんちゃんとか見に行ったなぁ~
とはいえ、このところ名画座・2本立て上映をしてるけど、
コロナ過にもなって、名画座もやりづらいとは思うけど・・・
いつぞや、たまたま見かけたラインナップで見たい映画があって
ずっと楽しみにしてたけど、Twitterで確認してたら、
行こうと思ってた午後の回が完売との知らせが・・・
名画座なんだから定員制じゃなくて、立ち見でもいいから見せろよーーーと、
言いたかったが、まぁ、劇場まで行って見れなかったよりはましかと思いつつ
それでも、割り切れず・・・
でもコロナ過だと、さらに定員越えて館内に入れるのは無理なんだろな~と。
そういえば、今の人は映画の立ち見なんて考えらんないんだろうな・・・
そして、さらに古い話で大森にあった映画館の話を、この次に。
アルジェント先生との因縁の街、大森のはなしを・・・