新型コロナウィルスの蔓延の最中、
それが原因でなくとも、亡くなってしまった方が多く、
思いのほか、こたえてしまったここ最近。
映画に興味を持ち始めた頃に私を虜にしたのは、
松本零士、ダリオアルジェント、
そして、大林宜彦。
1977年の夏。
ホラーのような雰囲気でありながら、
TVで流される、ちょっと派手でポップな映像。
とはいえ、その時、より心を奪われた「ヤマト」を優先し、
「サスペリア」と大林監督のホラーを見たいとはとても言えず・・・
その後、「サスペリア」を見るまでは相当な時間を要したけれど、
「HOUSE/ハウス」を見るのにはそう時間はかからなかった。
訃報があって、監督のプロフィールを説明するのに、
「映像の魔術師」といわれていた通り、
まだ尾道3部作作るまでの間に
たいていは「ねらわれた学園」とセットで、都内の名画座で。
その後も大林監督特集となると何度も何度も上映されていたのだが、
はじめての時は、どこで見たのかの記憶がないくらい、
うれしかったことしか覚えていない。
想像通り、想像以上の振り切れ方、自由さと、
勧善懲悪が正しいストーリー展開と思ってした少年に
少女たちが食べられて、生気を取り戻していく亡霊?家?という展開が
衝撃というか、不条理に映っていたものだった。
その後、映画にはまっていき、
大林監督の映画は新尾道三部作の頃までは足繫く通っていたのが、
正直、このところの戦争ものからは遠のいてしまっていたのが現状。
さて、タイトルの鹿島田東映。
もう、鹿島田のあたりに映画館があったなんてことを覚えている人もいないんじゃないかと思うけど、
地名にの通り、川崎-立川を走る南武線の鹿島田駅の近くにあった映画館。
70年後半からぴあやシティロードを読み始めた頃には、
すでにポルノ映画を上映していた思う。
が。
こういう映画にありがちで、正月・春休み・夏休みの間だけ、
アニメ(というか、東映のまんがまつりか、ドラえもん)、アイドル映画や
寅さんをやる劇場が結構あって。
私の記憶が正しければ
正月にやっていたたのきんトリオの映画を
春休みかGWにやった時に「HOUSE/ハウス」がくっつていた。
こういうのを見つけるのが、ぴあ・シティロードを読む醍醐味。
なかなか、こういう機会でもないと行かない映画館だし
そろそろ名画座の上映もやりつくしたころで、
興味深々で南武線をに乗って鹿島田へ。
これまた想像通りの古い映画館で街中のポツンと建っていた。
今のように、カラーコピー機やら、簡易な出力機もない時代。
名画座まわりで、すでにポスターやスチール写真もなく
(もしくは貸してもらえなかったのか)
入り口にはタイトルと監督名?主演の池上季実子?が
手書きでかかれたポスターが飾られていた。
中に入ってもお客さんは数人。
映画館側が想定してる若年層はなく、なんか定まらない不思議な客層。
そりゃそうだろう、数日前まではポルノやってたんだもの。
とはいえ、若葉町界隈の名画座よりかは、きれいな印象。少しだけど。
とはいえ、映画は映画。
自分的には満足して帰路についた。
それから、鹿島田東映がいつ無くなってしまったのは覚えていないのだが、
上映された経緯はともかく、そんなところで「HOUSE/ハウス」を見れたのが
強烈に印象に残ってる。
いまや、この程度の描写でも、地上波での放映は難しいのだろうし、
(誰も突っ込まないが)日テレ制作(出資)でも
小林聡美の数回の露出があるために「転校生」も放映できないご時世で、
なんかのおまけ?であっても、こうやってかけてくれる映画館があった時代、
懐かしいものです。
大林監督、楽しい時間をありがとうございました。