巻第七 用薬

55 散薬と丸薬の効用


(2)丸薬は上焦の病気には、細かにやわらかくして、早く消化しやすいようにする。
中焦の薬は小丸にして堅いほうがよい。下焦の薬は大丸にして堅いのがよい。これは『頤生微論』の説である。
また湯は慢性の病気に用いるとよい。
散は緊急を要する病気によく、丸薬はゆるやかな病気に用いることは、東垣の『珍珠嚢』という医書に書いてある。