巻第七 用薬

20 小児の利薬・補薬の煎じ方


小児の薬に水をはかる盞は、一服の大小によって違うが、水は五十匁から五十五匁くらいはいるものがよい。これもまた盞の重さを除いた水のみの重さである。
利湯は一服の水一盞を入れて七分間煎じ、二、三度に、用いる。滓はすてるがよい。補湯には水一盞半を用いて、これも同じく七分間煎じ、数回にわたって温めて服用する。これも滓はすてる。場合によっては滓にも水一盞を入れて、半盞になるまで煎じつめて用いてもよい。