巻第四 飲茶 ならびに煙草
55 茶の冷と酒の温
茶の性はである。
酒の性はである。
だから酒は気をのぼらせるが茶は気をさげる。
酒に酔えば眠り、茶を飲めば眠気がとれる。その性が正反対であるからである。