山口敏夫元労働大臣が都知事選立候補を表明
本年1月に「一水会フォーラム」でご講演いただいた、元労働大臣の山口敏夫氏が、7月14日告示、31日に投開票が行なわれる東京都知事選挙への立候補を表明しました。
東京都庁で記者会見を行う山口敏夫氏
本日午後5時から東京都庁で行なわれた記者会見では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに対する様々な失策・疑惑を払拭し、政治に対する東京都民・国民からの信頼を取り戻すための抱負と決意を語りました。
(以下、山口敏夫氏の発言を抜粋)
政治家OBの一人として、憤怒の気持ちから今回の立候補を決めた。
舛添要一前都知事の政治資金問題に対する追及においても、舛添氏の辞任を求める都民の声が都議会に反映されることを期待して、都議会開会の前日から新宿駅の西口で街頭演説を行なっていたが、まったく期待外れだった。
舛添氏を推薦した自民・公明両党が及び腰になるのは分かるが、野党の民進党までが自公の顔色をうかがい、厳しい追及を行なわなかった。都政の民主主義が失われている。都民は本当に気の毒だと思った。
東京オリンピック・パラリンピック計画では新国立競技場の設計問題、エンブレム問題など、これまで巨額の金が浪費されてきた。舛添前知事は就任当初、石原都知事時代からの「環境をテーマとした経費削減型オリンピック」の理念を継承していたものと思っていたが、JOCの誘惑に乗せられたのか、都民を裏切り、理念を忘れてしまって、派手でけばけばしい五輪を目指すようになった。その結果、あらゆる決定の全てをゼネコンと広告代理店が取り仕切り、利権化していったのである。オリンピックに求められるのはフェアプレーの精神のはず。このアンフェアな放漫ぶりは、ロシアの選手のドーピング問題以上に、非常に大きな問題である。
都民の圧倒的な「やめろ」コールが巻き起こっていた最中でも、舛添前都知事を続投させようとする勢力が暗躍していたのは確かである。公明正大であるはずのスポーツの祭典を開催する東京都の長に、そのような政治的影響力が介入してはならない。新しい知事は断固たる決断力と主張を持った人間でなければならない。
新しい知事に求められるのは、オリンピック・パラリンピックのムダを省くこと。環境を守るという原点に返り、東京から世界に向けて平和のメッセージを発信する。
私自身、自分を「クリーンな人間だ」とは言わない。過去には罪に問われ、監獄から生還した人間である。罪を償い、身を清めて社会に戻ったからこそ、今は何も恥じることも恐れることもなく、堂々と立候補することができる。都知事の下には実務者16万人が、予算13兆円を動かすのである。これからは全ての情報を開示するとともに、知事、都議会議員の報酬を引き下げることを実行したい。そうすることで、日本の政治で「カネ」の問題は起こらなくなるはずである。私がどれくらいの票数を獲得できるかで、都民がクリーンなオリンピック・パラリンピックをどれだけ求めているかが分かるはずである。
本日の記者会見直前には中曽根康弘元首相と面会したという山口氏。中曽根氏からは、「山口君、よく決断した。天晴れだ。健闘を祈る!」と激励されたといいます。
会見の最後に山口氏は、「告示から投票日前日まで、体力が続く限りは新宿駅西口で街頭に立ち、演説を行なうとともに、都民からの意見を直接聞く場を設けたい」と抱負を語りました。
弊会では以前から、東京オリンピック・パラリンピックに関する一連の利権問題を指摘してきました。「レコンキスタ」439号では、山口敏夫氏による特別寄稿「檄文・2020年東京オリンピックパラリンピックが危ない!森喜朗会長では国家の品格維持も覚束ない」を掲載し、放漫でいいかげんな五輪開催計画を推し進めようとする森喜朗東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の資質の無さを指摘しています。
公明正大でクリーンなオリンピック・パラリンピックの開催と、舛添前都知事による政治資金流用問題で失われてしまった都民・国民からの信頼回復に向けて、山口敏夫氏には、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。

本日午後5時から東京都庁で行なわれた記者会見では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに対する様々な失策・疑惑を払拭し、政治に対する東京都民・国民からの信頼を取り戻すための抱負と決意を語りました。
(以下、山口敏夫氏の発言を抜粋)
政治家OBの一人として、憤怒の気持ちから今回の立候補を決めた。
舛添要一前都知事の政治資金問題に対する追及においても、舛添氏の辞任を求める都民の声が都議会に反映されることを期待して、都議会開会の前日から新宿駅の西口で街頭演説を行なっていたが、まったく期待外れだった。
舛添氏を推薦した自民・公明両党が及び腰になるのは分かるが、野党の民進党までが自公の顔色をうかがい、厳しい追及を行なわなかった。都政の民主主義が失われている。都民は本当に気の毒だと思った。
東京オリンピック・パラリンピック計画では新国立競技場の設計問題、エンブレム問題など、これまで巨額の金が浪費されてきた。舛添前知事は就任当初、石原都知事時代からの「環境をテーマとした経費削減型オリンピック」の理念を継承していたものと思っていたが、JOCの誘惑に乗せられたのか、都民を裏切り、理念を忘れてしまって、派手でけばけばしい五輪を目指すようになった。その結果、あらゆる決定の全てをゼネコンと広告代理店が取り仕切り、利権化していったのである。オリンピックに求められるのはフェアプレーの精神のはず。このアンフェアな放漫ぶりは、ロシアの選手のドーピング問題以上に、非常に大きな問題である。
都民の圧倒的な「やめろ」コールが巻き起こっていた最中でも、舛添前都知事を続投させようとする勢力が暗躍していたのは確かである。公明正大であるはずのスポーツの祭典を開催する東京都の長に、そのような政治的影響力が介入してはならない。新しい知事は断固たる決断力と主張を持った人間でなければならない。
新しい知事に求められるのは、オリンピック・パラリンピックのムダを省くこと。環境を守るという原点に返り、東京から世界に向けて平和のメッセージを発信する。
私自身、自分を「クリーンな人間だ」とは言わない。過去には罪に問われ、監獄から生還した人間である。罪を償い、身を清めて社会に戻ったからこそ、今は何も恥じることも恐れることもなく、堂々と立候補することができる。都知事の下には実務者16万人が、予算13兆円を動かすのである。これからは全ての情報を開示するとともに、知事、都議会議員の報酬を引き下げることを実行したい。そうすることで、日本の政治で「カネ」の問題は起こらなくなるはずである。私がどれくらいの票数を獲得できるかで、都民がクリーンなオリンピック・パラリンピックをどれだけ求めているかが分かるはずである。
本日の記者会見直前には中曽根康弘元首相と面会したという山口氏。中曽根氏からは、「山口君、よく決断した。天晴れだ。健闘を祈る!」と激励されたといいます。
会見の最後に山口氏は、「告示から投票日前日まで、体力が続く限りは新宿駅西口で街頭に立ち、演説を行なうとともに、都民からの意見を直接聞く場を設けたい」と抱負を語りました。
弊会では以前から、東京オリンピック・パラリンピックに関する一連の利権問題を指摘してきました。「レコンキスタ」439号では、山口敏夫氏による特別寄稿「檄文・2020年東京オリンピックパラリンピックが危ない!森喜朗会長では国家の品格維持も覚束ない」を掲載し、放漫でいいかげんな五輪開催計画を推し進めようとする森喜朗東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の資質の無さを指摘しています。
公明正大でクリーンなオリンピック・パラリンピックの開催と、舛添前都知事による政治資金流用問題で失われてしまった都民・国民からの信頼回復に向けて、山口敏夫氏には、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。