五輪競技場 今度は聖火台問題浮上。またもや飛び出した森喜朗氏の”放言” | 一水会活動最新情報!

五輪競技場 今度は聖火台問題浮上。またもや飛び出した森喜朗氏の”放言”

2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックでメイン会場となる新国立競技場の建設計画で、また新たな問題が浮上した。
競技場の聖火台設置場所が、まだ決まっていないどころか、「議論すらされていなかった」というのである。

現段階では、聖火台の位置以前に、競技場内、競技場外のどちらに設置するかも決まっていない。
この問題について報道陣が各関係者に対して説明を求め、遠藤利明東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣、開催地である東京都の舛添要一知事、馳浩文部科学大臣、布村幸彦東京オリンピック・パラリンピック組織委員会副事務総長といった面々が会見で事情説明を行なった。

  3月4日、組織委員会調整会議での森喜朗氏

だが、今回の「聖火台問題」でまたもや”放言”を繰り広げたのが、森喜朗東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長である。3月5日に山梨県甲府市で開催された「ラグビーワールドカップ2019日本大会を成功させる山梨の会」設立総会の来賓挨拶において、「JSCの少し頭のおかしな連中が、聖火台を作るのを忘れていた設計図をつくっちゃった」と発言。また、「聖火台を忘れてオリンピックの競技場を作るというのは、親が一生懸命お金を貯めて立派な家を建てたらトイレも風呂もなかったという感じ。あれ一番悪いのは馳浩です。文部科学省です」と締め括った。馳大臣が1995年の参議院議員選挙で初当選した際、当時自民党幹事長だったのが森喜朗氏であり、森氏にとって馳大臣は”弟子”のような存在であるが、森氏自身にも一端の責任があるにもかかわらずそれを馳大臣に転嫁しているようにしか見えない。他の関係者が、騒動への謝罪も含め真摯に対応しているなか、一国の総理大臣経験者とは思えない、実に大人げない発言である。

「レコンキスタ」では以前から、森喜朗氏の組織委員会会長としての資質のなさを指摘してきた。「レコンキスタ」439号では元労働大臣の山口敏夫氏による特別寄稿「檄文・2020年東京オリンピックパラリンピックが危ない!森喜朗会長では国家の品格維持も覚束ない」において、森氏自身が公にアンフェア―で過ごしてきたことを様々な場面で得意がって喋っていることのバカさ加減を指摘した。

実際のところ、聖火台の設置場所については今年の5月には決まるのであり、メディアが問題を誇張して騒ぎ過ぎている感も否めないが、聖火はオリンピックの象徴であり、聖火リレーで繋がれた炎が聖火台に点火されるシーンは、オリンピックの開会式において最も神聖かつ、感動的なものである。今後も慎重かつ正確な対処を、お願いしたい。