一水会、ロシア・クリミア視察訪問報告! | 一水会活動最新情報!

一水会、ロシア・クリミア視察訪問報告!

木村三浩代表を団長とする一水会ロシア・クリミア訪問団は、9月10日~17日まで、モスクワ、クリミアに於いて、様々な人々と意見交流を行ない、現地の状況を視察してまいりました。

クリミアは首都のシンフェロポリ、セバストポリ、バフチサライ、サキ、ヤルタなどを訪れ、政府関係者、市長、社会団体などの方々の歓迎を受けるとともに、現在の政治状況やクリミアの今後の発展についての意見交換を行いました。また、9月13日には、クリミアの補欠選挙での投票行動に対し、エキスパートとして選挙管理者への質問や、不正がないか、きっちり監視をしてきました。この模様はロシア各地で大きくニュースとして報じられました。日本では、「ロシアNOW」にも掲載され、厳正な選挙であったことが確認されました。



投票用紙を確認する木村代表。
左はクリミア共和国のゲオルギー・ムラドフ副首相。


今回の訪問で特筆すべきは、クリミア・タタール人の方々と会を重ね、意見交換を行ない、タタール人の方々の実情に触れることが出来たことです。現在、欧米メディアを中心に流されているタタール人の状況ですが、「ロシアによるクリミア・タタール人への人権侵害」などの報道が如何に実情を反映したものでないことが、当事者の方々から直に聞くことができ、現地での生の声との落差にしばしば驚かされることが多々ありました。



クリミア・タタール人の方々と意見交換。

16日にはモスクワにてロシア外務省を訪問しました。ちょうど、「20日から岸田外務大臣のロシア訪問が決定した」と日本のメディアで報道された直後のタイミングでした。
弊会からはロシア側に対し、メドベージェフ首相などロシア政府要人が相次いで北方領土を訪問していることについて、遺憾の意を表明し、慎重な対応を取ってもらうことを強く申し入れました。

それに対してロシア側からは、「これは国内問題であり、外交問題ではない」とする旨の回答がありました。意見の応酬がありましたが、弊会としては、北方領土問題は外交問題であると捉えており、平和条約締結交渉とともに、日ロ両政府が実務者として建設的な話し合いが行われることを望むとともに、弊会は民間としての立場で日ロ関係の発展を期すために様々な提案事項を示していきたいと思います。

弊会では対ロ民間積極外交を推進するとともに、日ロ関係の平和と発展のために尽力したいと思います。その前提として日本の国益を守り、活動を積極的に展開してゆく所存です。

尚、ロシア・クリミア訪問団の活動の詳細は、レコンキスタ437号(10月1日発行)でご報告させて頂きます。それにしても、岸田外務大臣の訪ロはメチャクチャでした。