エクアドルと日本
アメリカのNSAが個人情報を収集していたことなどを告発した、元CIA職員のエドワード・スノーデン氏が、南米・エクアドルへの亡命を希望しているようです。
それに対し、アメリカは、貿易上の優遇措置の廃止などをちらつかせ、エクアドルを恫喝する構えです。
中南米諸国はこれまで、アメリカの圧力を受け続けてきました。
チリのアジェンデ政権のように、軍事クーデターによって政権が転覆されたこともありました。
あるいはキューバのカストロのように、米国による暗殺の危機にさらされてきた指導者たちもいました。
アメリカは、中南米諸国を「米国の裏庭」とみなし、対米従属を拒否する国家を許さなかったのです。
しかし、80年代あたりからは、アメリカの新自由主義的な経済政策を受け入れることで貧富の格差が拡大し、国民の間に怨嗟の声が上がっていたのです。
こうして、エクアドルやベネズエラだけでなく、ボリビア、ニカラグアなどでも、反米意識が高揚していきました。
スノーデン氏の受け入れについては、エクアドル政府はまだはっきりと表明はしていませんが、イラク侵略以降、敵なしとなったアメリカのやりたい放題を牽制しうる国家が現れたことは、アメリカ一極支配にクサビを打ち込むこととなるでしょう。
ドイツやフランスのように、アメリカとはNATOの同盟国でありながら、アメリカのイラク侵略にははっきりと「ノー」の意志表示をしています。
大国とは言い難いエクアドルでさえ、アメリカからの亡命を受け入れることまでするのです。
世界屈指の大国である我が国の政治家・官僚が、アメリカのご機嫌伺いに汲々となっているようでは、自国の誇りなど持てません。
「アメリカ様に睨まれたら何もかも失う」といった恐怖心に囚われている人々は、エクアドルやドイツやフランスを見習うべきでしょう。
TPP問題だってそうです。
アメリカのご機嫌伺いのためには国益をも損なう政策を実行するならば、日本を取り戻すことなど不可能なのです。(N)
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第139回一水会フォーラム
日時 平成25年7月8日(月)18:30開場 19:00開演 20:30頃終演予定
場所 ホテルサンルート高田馬場 3階会議室
演題 「滅びゆく日本を救う道」
講師 清水信次先生(国民生活産業・消費者団体連合会会長)
会場整理費 2,000円(「レコンキスタ」最新号込み)
それに対し、アメリカは、貿易上の優遇措置の廃止などをちらつかせ、エクアドルを恫喝する構えです。
中南米諸国はこれまで、アメリカの圧力を受け続けてきました。
チリのアジェンデ政権のように、軍事クーデターによって政権が転覆されたこともありました。
あるいはキューバのカストロのように、米国による暗殺の危機にさらされてきた指導者たちもいました。
アメリカは、中南米諸国を「米国の裏庭」とみなし、対米従属を拒否する国家を許さなかったのです。
しかし、80年代あたりからは、アメリカの新自由主義的な経済政策を受け入れることで貧富の格差が拡大し、国民の間に怨嗟の声が上がっていたのです。
こうして、エクアドルやベネズエラだけでなく、ボリビア、ニカラグアなどでも、反米意識が高揚していきました。
スノーデン氏の受け入れについては、エクアドル政府はまだはっきりと表明はしていませんが、イラク侵略以降、敵なしとなったアメリカのやりたい放題を牽制しうる国家が現れたことは、アメリカ一極支配にクサビを打ち込むこととなるでしょう。
ドイツやフランスのように、アメリカとはNATOの同盟国でありながら、アメリカのイラク侵略にははっきりと「ノー」の意志表示をしています。
大国とは言い難いエクアドルでさえ、アメリカからの亡命を受け入れることまでするのです。
世界屈指の大国である我が国の政治家・官僚が、アメリカのご機嫌伺いに汲々となっているようでは、自国の誇りなど持てません。
「アメリカ様に睨まれたら何もかも失う」といった恐怖心に囚われている人々は、エクアドルやドイツやフランスを見習うべきでしょう。
TPP問題だってそうです。
アメリカのご機嫌伺いのためには国益をも損なう政策を実行するならば、日本を取り戻すことなど不可能なのです。(N)
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第139回一水会フォーラム
日時 平成25年7月8日(月)18:30開場 19:00開演 20:30頃終演予定
場所 ホテルサンルート高田馬場 3階会議室
演題 「滅びゆく日本を救う道」
講師 清水信次先生(国民生活産業・消費者団体連合会会長)
会場整理費 2,000円(「レコンキスタ」最新号込み)