名張毒ぶどう酒事件の奥西勝さんが意識不明 | 一水会活動最新情報!

名張毒ぶどう酒事件の奥西勝さんが意識不明

名張毒ぶどう酒事件の容疑をかけられた奥西勝さんが、意識不明の重体となり、一時は危篤にまでなったそうです。

昭和36年の事件ですから、52年間の長きにわたり拘禁されたまま、今、生命の危機に瀕しているのです。

この事件は冤罪の疑いが濃厚なのですが、警察・検察・裁判所の面子のため、人生の大半を浪費させられたようなものです。

そのほか、「飯塚事件」では、これも冤罪が濃厚だった久間三千年さんには死刑が執行されています。

取り調べの可視化もまだ実現されていません。

このように、日本の人権状況はいまだに改善されていません。

世界に恥ずべきだと言えるでしょう。

しかし、先日報道されたように、国連人権委員会での「日本の刑事司法制度は自白に頼りすぎており、中世のようだ」といった指摘に対し、上田秀明・人権人道担当大使は「日本の人権状況は先進的だ。中世のようではない」と反論した上、「シャラップ!」と叫んだとのことです。

この人権担当大使は、我が国の人権のためではなく、恥ずべき人権状況の弁解のために派遣されたのでしょうか?

権力の面子や保身のために冤罪被害者を出すなど、到底「先進的」とは言えません。

外国からの干渉や、「中世のようだ」との指摘が屈辱的と思うのであれば、我が国にも自浄能力があることを示すべきでしょう。

そのためにも、一刻も早く奥西さんを釈放することが求められます。(N)

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名張毒ぶどう酒事件:奥西勝死刑囚 一時危篤

 三重県名張市で1961年、農薬が混入されたぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」で死刑が確定した奥西勝死刑囚(87)=八王子医療刑務所=が19日未明、意識不明の危篤状態になったと21日、鈴木泉弁護団長が明らかにした。人工呼吸器で酸素を送るなどして容体は持ち直したが、鎮痛剤の影響で依然、意識はないという。

 鈴木弁護団長らによると、肺などの機能を維持するため自発呼吸を促していたところ、19日午前3時ごろ血中酸素量や血圧が低下。酸素を送り込むなどの処置が行われた。医師の説明では、たんが肺にたまり自発呼吸が困難になったという。

 特別面会人の稲生昌三さん(74)が奥西死刑囚の妹と共に19日午後と20日午前の2度面会したが、いずれも呼びかけに応じなかったという。鈴木弁護団長は「医師から危険な状態は脱したと説明を受けたが、自発呼吸できるまでに回復するかはまだ分からない」と話している。

 奥西死刑囚は名古屋拘置所に収容されていたが、2012年5月に高熱を出して入院。同6月に八王子へ移送された。今年5月始めにも危篤状態となり、気管切開などの手術を受けた。【稲垣衆史】

毎日新聞  2013年06月21日 14時09分)

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第139回一水会フォーラム


日時 平成25年7月8日(月)18:30開場 19:00開演 20:30頃終演予定
場所 ホテルサンルート高田馬場  3階会議室
演題 「滅びゆく日本を救う道」
講師 清水信次先生(国民生活産業・消費者団体連合会会長)
会場整理費 2,000円(「レコンキスタ」最新号込み)