アルジェリア邦人殺害、急がれる原因究明
アルジェリア紙、アッシュルーク(電子版)は24日、
同国南東部で起きた人質事件で逮捕されたイスラム武装勢力の男が、
指導者のベルモフタール司令官からフランス人と英国人、
日本人の計5人を人質に取るよう指示されていた、と報じました。
日本人が標的であったことを示す具体的供述が明らかになるのは、初めてとみられます。
また、現地イナメナスを取材したアルジェリア人記者によると、
日本人やフィリピン人など、
アジア出身者が事件発生直後に殺害されたことを示す目撃証言が多いとのことです。
(写真は、日揮横浜本社ロビーにて犠牲者に花束を捧げる人々)
今回の事件での日本人の犠牲者は10名に上り、
フィリピンの8名、英国、米国の各3名を上回りました。
過去に日本人が海外で拘束された事件でも、これほど多くの人が殺害された例はありません。
日本政府に対する要求も確認されてはおらず、日本人を人質に取り、殺害する理由も見当たりません。
現時点ではまだ情報が錯綜しており、確かなことは言えません。
しかし、今回被害に遭った日揮を始め、
アフリカに進出する日系企業の数は、北アフリカや南部アフリカを中心に24カ国333社にも及びます。
なぜ、日本人が狙われたのか。
我が国が世界で影響力を持っていることから、日本人を人質とすれば利用価値があると考えたのか。
それとも我が国の対米追従政策に原因があるのか。
今後同様の悲劇が起きるのを防ぐためにも、
徹底して情報を収集し、原因を検証することは不可欠でしょう(F)。
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