北朝鮮が「衛星」発射を予告
北朝鮮の朝鮮中央通信は1日、
朝鮮宇宙空間技術委員会のスポークスマンの談話を伝えました。
談話では、今月10日から22日の間に実用衛星「光明星3号」を
運搬ロケット「銀河3号」(長距離弾道ミサイル)で打ち上げるとしています。
打ち上げは「朝鮮西海衛星発射場」にて行うとしており、これは
事実上の長距離弾道ミサイル発射実験であった4月の打ち上げの時と同じ、
同国西部の東倉里ミサイル基地を指すものとみられます。
談話では更に
「衛星発射過程で生じるロケットの残骸が周辺国に影響を与えないよう飛行軌道を安全に設定した」
としており、黄海、東シナ海、フィリピン沖に至る、
4月と同様のルートが採られる可能性が高いとみられます。
今回予告された「人工衛星打ち上げ」は言うまでもなく事実上のミサイル実験であり、
今月17日の金正日総書記没後1年に合わせ、国威発揚を図る狙いがあるとみられます。
また、今月16日には我が国で衆院選が行われ、19日には韓国で大統領選が行われます。
米中両国も今は指導部交代の過渡期にあり、
北朝鮮としては今この時期を狙い、自らの存在感を誇示する意図もありそうです。
先日、本ブログにて、北朝鮮の人権弾圧非難決議が全会一致で採択されたと報じました。
こうした国際社会からの警告を全く無視する形で、
北朝鮮はさらなる冒険行為に踏み切ろうとしています。
北朝鮮が4月のように「人工衛星打ち上げ」を強行すれば、
国際社会の猛反発と朝鮮半島情勢の更なる緊迫化は必至です。
国際社会は一致結束し、北朝鮮にミサイル発射実験を断念させるべく、
今後も同国に対し毅然とした態度をとり続けるべきでしょう(F)。
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日時・平成24年12月19日(水)/18時30分開場・19時00分開会
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