降伏文書調印より67年
明日9月2日は、我が国が公式に降伏文書に調印してからちょうど67年の節目に当たります。
1945年8月14日、我が国は連合国に対し、ポツダム宣言を受諾する旨を伝達しました。
翌8月15日正午、玉音放送により同宣言受諾が国民に向けて公表されました。
そのため、我が国では終戦の日というと多くの人々が「8.15」をイメージします。
しかし、我が国が公式に降伏文書に調印したのは、もう少し後のことだったのです。
同年9月2日、昭和天皇は「降伏文書調印に関する詔書」を発せられ、
降伏文書への署名及びその履行等を命じられました。
これに基づき、同日、東京湾上のアメリカ戦艦ミズーリにおいて、
我が国を代表して重光葵外相、梅津美治郎参謀総長、
連合国を代表してダグラス・マッカーサー連合国最高司令官が降伏文書に署名しました。
これにより戦争は本当の意味で終わったのです。
実のところ、戦争は8月15日には終わっていません。
我が国がポツダム宣言の受諾を連合国側に通告した8月14日以後も、
満州や千島列島、樺太ではソ連との戦闘が継続して行われたからです。
このことは、シベリア抑留や北方領土問題という形でその後も尾を引き、
後者に至っては21世紀の今日でもなお我が国に暗い影を落としているのです。
首都圏にお住まいの方々の中には、8月15日に靖国神社を参拝された方も多いかもしれません。
そういった方々には是非、明日9月2日にも再度靖国神社を参拝して頂ければ幸いです(F)。