日朝赤十字、ご遺骨帰還推進で合意
日本赤十字社と北朝鮮の朝鮮赤十字会は、
北京市内のホテルにて9日から2日間にわたって協議を行い、
戦時中や終戦後の混乱期に現在の北朝鮮に残留したまま
祖国の地を踏むことなく亡くなられた日本人同胞のご遺骨の問題について、
そのご帰還や、遺族の方々の墓参の早期実現に向けて、
両国政府当局者を交えて交渉を継続していくことで、10日合意しました。
日本赤十字社の田坂治国際部長によると、北朝鮮側はご遺骨の調査をしている地域や、
これまでに確認されたご遺骨の数などについて口頭で伝えてきた他、
遺族の方々や赤十字関係者の訪朝についても歓迎する姿勢を示したということです。
(写真は日本赤十字社の田坂治国際部長)
弊会は、日本人同胞のご遺骨帰還問題を重要な戦後処理の一つとして位置付けており、
平成18年4月にはご遺骨収容を実現させるべく木村三浩代表、鈴木邦男顧問が訪朝しました。
今回こうしてご遺骨の帰還に向けて事態が大きく推進したことは歓迎すべきことです。
今、我が国と朝鮮半島との関係は緊張の度を増しています。
拉致やミサイル実験など多くの問題を抱える北朝鮮との関係は勿論のこと、
南側の韓国とも、李大統領の竹島訪問の問題を巡ってその関係が俄かに悪化しています。
そうした中で、北朝鮮には今も、およそ2万1600柱もの日本人同胞のご遺骨が眠っています。
弊会は民族派として、彼らの祖国へのご帰還が一日も早くなされることを願っています。(F)