北沢防衛相が名護市長の面会拒否
7月5日、北沢俊美防衛相は、上京した沖縄県の稲嶺進名護市長との面会を拒否しました。
稲盛市長は、先日の日米安全保障協議会(2プラス2)で、
日米両政府が確認した辺野古移設の見直しの申し入れのため上京していました。
米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に関し、
沖縄防衛局の説明を市側が拒んでいるのが理由となっていますが、北沢氏は記者会見で、
「聞く耳を持たないで上京するより、状況を十分承知した上で、意思表明や提言をしてほしい」
などと市長側を批判しました。
それにしても、横暴な態度といえます。先の2プラス2では完全に米側の機嫌取りに走って置きながら、
自国民に対してはえらく態度が違うようです。米国へ媚びへつらう外務・防衛官僚の実態が、
ウィキリークスの米外交公電流出によって明らかとなったことは記憶に新しいところですが、
今回の北沢防衛相の態度も防衛官僚の意向が働いているものと思われます。
結局、米国と防衛官僚の操り人形となっているにすぎず、
この名護市のみならず沖縄県民の民意を無視した行為が、
余計に沖縄県民の反発を招くことも分からないのだとすれば、
かなり自分の立場について勘違いをしているのでしょう。何様のつもりなのでしょうか?
米議会においても、辺野古移設が現実的でないとして、嘉手納統合案までが有力な勢力となりつつあるなか、
我が国の安全保障上、そんな情勢判断もできない人間が防衛大臣であること自体が、
危機的状況だといわねばなりません。