アブハジア紀行 その7
この日の午後には、アブハジア西部にある神アトス山の鍾乳洞と正教会大聖堂を見学しました。
鍾乳洞は全長2000メートル以上もある極めて広大なもので、山をくりぬいたトンネルをケーブルカーで移動し、
山の中腹あたりまでのぼり、そこから大鍾乳洞の内部に直接つながっています。
我々の手持ちのカメラではフラッシュも届かないほどの深い奈落があり、
鍾乳洞を進むと内部には地底湖も見られました。
鍾乳洞の隣には、かつてロシア皇帝ニコライ二世も訪れたという正教会の大聖堂もあり、
十二使徒の一人である「熱心党のシモン」が、世俗を離れて祈りをささげていたという伝説が残されています。
従って、そこは聖地とされ、一般の人は中に入れず、我々もさすがにそこまでは入ることができませんでした。
その後は、海岸沿いの名所を回り、旧KGBの保養所の跡を見たり、
夕暮れの海岸線を一望できる高台で記念撮影を行いました。
アブハジアが、現在直面している交際問題が解決し、その周辺の政情さえ安定することで国内整備が進めば、
観光地として発展することができるだろうと感じました。
(続く)