アブハジア紀行 その6
5月14日、この日はウラジスラフ・アルジンバ初代大統領の誕生日にあたり、
墓前では前大統領を偲ぶ式典が行われ、政府高官とともに多くの市民が参列していました。
その様子で前大統領の人柄が分かるというものです。我々訪問団も、献花をさせて頂きました。
さて続いては、我々訪問団の公式な行事予定として、
日本・アブハジア友好親善のため植樹式を行う予定になっていました。
アブハジアは先にご紹介したように、温暖な気候のため、柑橘類が名産品の一つとなっています。
そこで考えたのが、ならば、日本のみかんを植えてはどうだろう、ということでした。
日本で静岡産の青島温州みかんの苗木を手配し、検疫を受けたのち、アブハジアまで運び込んだものです。
みかんの苗木はスフミ市内の公園に運ばれ、市長の同席の下、
市内の植物園職員の人達と植樹が行われました。画像では分かりにくいかもしれませんが、
計10本の苗木が植樹されました。アブハジアの土に日本のみかんが育てば、本当に素晴らしいことです。
このみかんが育つには4、5年かかるそうですが、
その頃には、我が国もアブハジアの独立を承認していることを願いたいものです。
(続く)