ASEAN各国も、TPPに賛同しているわけではない
横浜市で開かれているAPECの閣僚級会議で、
タイがTPPに難色を示しているようです。
経済統合については、EUのように「東南アジア諸国連合(ASEAN)が中心となって進めるべきだ」と主張し、
米国が求めるような自由貿易主義的な経済統合には警戒感を示していたことが分かりました。
アジア太平洋地域の国々が、盛んにTPPへの参加を求めているように我が国では報じられているようですが、
必ずしも賛同を得られていないことが分かります。
政府見解と実態との乖離がみられるあたり、いかに政府民主党が自らの党利党略のために、
このTPP加盟を推進しているか伺えると思います。完全な関税の撤廃をもとめるTPPへの警戒感は、
ASEAN各国とも、日本の農家と同様だということです。
結局、この降って湧いたようなTPP問題が何故発生し、
推進を求める勢力が何を狙っているのかを、もう一度検証しなくてはならないと思います。