『第4回「守れ!我が領土」国民決起集会~中国の尖閣侵略を阻止せよ!』が開催
10月5日(火)、文京区文京区民センターにおいて、
『第4回「守れ!我が領土」国民決起集会~中国の尖閣侵略を阻止せよ!』が開催されました。
今回の決起集会では、尖閣列島沖での中国船による領海侵犯事件を受け、開催されたものです。
集会は「日本の領土を守る会」が主催。集会では、「日本の領土を守るため行動する議員連盟」会長の、
山谷えり子参院議員や、軍事評論家の平松茂雄氏らが講演を行いました。
会場には600人もの参加者が詰めかけ、大盛況でした。
以下に、この集会で採択された決議を掲載いたします。
【決議】
尖閣諸島が危ない。中国が我が固有の領土である尖閣諸島を略取し支配する危険が現実のものとなってきた。これは尖閣諸島周辺で起こったこのたびの中国漁船による領海侵犯及び海上保安庁巡視船への衝突事件が明示している。
今やアメリカ本土をも脅かす核戦力保有の軍事大国であり、経済面でもGDP(国内総生産)で我が国を追い抜き世界第二の大国に成長してきた共産党独裁の中国は、昨年の民主党政権発足以来我が国を急速に蝕んでいる国家不在政策と日米同盟空洞化の間隙を突き、我が対応を試す形で領海侵犯事件を起こしたものである。
事態の深刻さは、今回漁船が我が巡視船に体当りした暴挙を含めて中国が我が領海及び排他的経済水域を日常侵犯していることにある。同時に、十四人の船員をすぐに帰国させ、一旦は国内法に基づいて逮捕した船長を、中国を恐れ、その圧力に屈して釈放した政府の軟弱な姿勢も救いがたく深刻である。しかも菅直人首相ら政府首脳は、船長釈放に関して「政治主導」は無かったとして那覇地方検察庁の「司法判断」に責任を転嫁した。卑劣極まると言うほかない。
我が国のこの腰抜けぶりを見て取った中国は、今後、我が国の国防、外交の枠組が一変しない限り、ますます恫喝を強め、遠くない時期に尖閣諸島を侵略・支配し、やがて矛先を沖ノ鳥島、沖縄に向けてこよう。その時、我が国は中国の属国と化する。それは西太平洋、東シナ海、南シナ海を制覇することによってアメリカに対抗し得る超大国を目指す中国の世界戦略の決定的な第一歩となる。
領土・領海に関する我が国の軟弱な姿勢は、ASEAN諸国の信頼を失い、世界各国による軽侮をもたらした。またロシアをして、我が固有の領土である北方領土の実効支配を強化する方向に導いている。我が国益を損ない国威を貶める民主党政権を我々は糺弾する。
ただし、責任は民主党のみにあるわけではない。そもそも中国の不当な領海・領土侵犯に対して断乎たる措置をとることなく黙認してきたのは、かつての自由民主党政権である。これは両党共に敗戦体制に安住していることの証と言えよう。「いざという時はアメリカが守ってくれる」といった敗戦体制の対米依存を捨て去り、今こそ自国は自分で守る独立国家として出直す時である。
尖閣諸島を守ることは祖国日本を守ることである。そのために、ここに集う我々は、政府並びに与野党の国会議員に対し、当面とるべき施策として以下のことを強く要求する。
一、尖閣諸島はじめ重要な離島に自衛隊を配備する。
一、領土・領海が侵犯された場合に自衛隊が軍事力を行使できるように法整備を急ぐ。
一、集団的自衛権の行使を認め、日米同盟を強化する。
一、中国の核戦力に対応するために核武装の検討を早急に始める。
右、決議する。
平成二十二年十月五日
第四回「守れ!我が領土」国民決起集会
今回の集会の模様が、10月6日の「東京新聞」朝刊に掲載されています。