崩れゆく共同体。146歳が生存状態
すでに死亡しているはずの人物が生存したままの状態になり、
遺族などが不正に年金を受給していた事件が明るみに出て以来、
全国的に、そうした不正受給例が報告されるようになりました。
これにより各自治体の調査が進んでいますが、
こんどは北海道江別市で146歳の人物が、戸籍上では生存したままになっていることが分かりました。

そうすると、146年前は大河ドラマの坂本竜馬などが闊歩していたころに当たり、
幕末以来、今まで生存していたことになります。
今回のケースでは、この人物の住民票はなく、遺族などによる不正受給の事実もありませんが、
これまた行政の手落ちというべき問題です。
しかし、もっと深刻なことは、隣近所の人物の生死すらわからないような、
そんな世の中になってしまっていること。共同体などというものが、消失されてしまっていることにあります。
まったく、肌寒さを痛感するような世の中です。