民・自大連立へ、最後の可能性とは?
一方菅直人ですが、こちらは小沢一郎のような「本気で奴のやりたい事を妨害すると、
どんな恐ろしい反撃を喰らうか分からない」といった種類の怖さは無いかわりに、
その出自からいっても筋金入りの市民運動家=反日左翼である、
という点を問題視する方も大勢いらっしゃるかと思います。
(最も、こと防衛問題に関する限り、菅は右派以上に右派的だ、という説もありますが)
だが菅総理の場合、本当の問題点はその思想性よりもむしろ統率力にあると思われます。
少なくとも小沢が代表選に勝った場合、民主党は悪い意味で一つにまとまってしまう
(そして次期総選挙で大敗する)と予想されるのに対し、菅総理続投の場合は、
むしろ民主党の分裂を決定づける結果になるのではないかと予想されるからです。
すでに小沢支持者の会合では、ある幹部が「代表選に負けたなら党を割って出りゃいい。
80人も連れて行けば民主党は野党に転落する」と発言したそうです。
「民・自大連立から憲法改正へ」という道筋こそベストシナリオと考える私からすれば
「民主分裂」は必ずしも最善の結果とは言えません。
が、ここでちょっと数合わせの面から考え直してみると、意外な盲点があることに気がつきました。
つまり「『民主分裂』といっても、離脱者の数を衆院で100人以内、参院で30人以内に抑えられるならば、
憲法改正に必要な議員数である『衆参各院それぞれで総定数の3分の2以上』を、
民・自大連立時に確保できる」という点をです! 一方最悪のシナリオである「民・公連立」の可能性は、
この「民主分裂」により完全に潰すことが出来るのです!!
以上の理由により、私は今回の民主党代表選においては、あえて菅総理の続投を支持しますw。