この力の差は一体なに?
沖縄・普天間基地の移転先について、
鳩山総理が結局現行案とほぼ同じ辺野古とすることを発表した件に関連し、
連立与党である社民党内では、党内分裂の危機が高まっているとのことです。
事実上、社民党に対しては何の話も通さずに決定した今回の件について、
党内では「ここで連立離脱しなかったらわが党の存在意義が無くなってしまう!」
という声と
「だからといって政権から離脱してしまっては、それこそなんの発言権も無くなってしまうではないか!」
という声とが交錯しているのだとか。
なんだか旧社会党時代の派閥対立を思い出させるような懐かしい光景です。
それにしても、同じ小規模連立与党だというのに、国民新党とのこの力の差は一体なんなのでしょうか。
「夫婦別姓」「在日外国人参政権」という己がポリシーに反する悪法案を、
閣内でたった一人、体を張って見事に阻止してのけた亀井大臣にくらべ、
弱体化したとはいえ、国民新党よりはまだしっかりとした支持基盤を持っているはずの社民党が、
米軍基地の県内移設という、彼らのポリシーに決定的に反するであろう政府決定一つ覆せないでいるとは。
ま、私たちの都合で言えば、ここは是非、
社民党には意地をみせて連立離脱を果たしてもらいたいものです。
今のところ、私たちにとって最大の心配事は、
たとえ次期参院選で民主党の単独過半数を阻止できたとしても、
小沢が国民新党を切り捨てて公明党を連立相手に選んでしまえば
「夫婦別姓」「在日外国人参政権」が通ってしまう、という点にあったのですが、
社民党が国民新党より先に連立を離脱するなら、
その可能性は、ゼロとまでは言えないにせよかなり少なくはなるでしょうから。