民主党本部内で、国旗切り張り事件の謝罪と総括を求める要求書を手交
九月十日(木)、東京都千代田区永田町の民主党本部内において、
「民主党員の国旗切り張り問題の総括を求める民族派有志の会」が、
民主党鳩山由紀夫代表に対し、
衆議院議員総選挙に先立つ八月八日、鹿児島県における民主党集会で引き起こされた、
民主党員の国旗への冒涜行為を糾弾し、この問題の謝罪と総括を求める要求書を手交いたしました。
今回、「有志の会」では、阿形充規大日本朱光会名誉顧問と弊会木村代表が、
有志を代表して民主党本部を訪問いたしました。
午後一時、民主党本部を訪れた「有志の会」は、一時過ぎより民主党本部へ案内され、
応対に出た党本部職員の前で要求書を読みあげた後、手交を果たしました。
要求の項目は以下の通りです。
一 我々は、我が国の国旗であり、世界にも有数の長い歴史と、それにより育まれた貴重なる文化を有する日本の象徴として、「日の丸」に深い敬意と愛着を抱くものである。その「日の丸」が無残にも切り裂かれ、公党とはいえ、一政党の党旗の代用として扱われたことに対し、深い憤りと心痛を覚える。先にも述べたが、この冒涜行為を考えるに、国旗に対してかかる振る舞いに及ぶ根底には、日本という国家への帰属意識のなさがうかがえる。党旗がなければ、ペンキで党のマークをかくなど方法はいくらでもあったはずである。また、鳩山代表の言葉を借りれば、党にとって「神聖」なはずの党旗が、集会の当日に用意されていないなどというのも問題である。自らの党の集会にしてそうなのであるから、日本の国政についても同様の結果となるのでは、と危惧の念を抱かざるを得ない。一体、貴殿らは日本という国家について、また、その象徴たる国旗「日の丸」についてどの様な認識を持っているのか。
一 この冒涜行為に対して、鳩山代表は確かに一度謝意を表明しているが、極めて事務的であり、選挙前の厄介ごととでもいうように、あまりに誠意を欠いたものとしか映らなかった。これをもってことの決着とするにはぞんざいな対応である。いやしくも、これから新政権を発足させ、ある意味で日本国と国民に忠誠を誓う立場として、軽はずみな態度を留保したままでは、我々はもとより、同じく日本に帰属意識を有し、国旗に愛着を覚える国民に対してわだかまりを残すことになる。このことは、国政を担う貴殿らにとっても大きな問題となる筈である。そうしたわだかまりを解消するためにも、今一度、国民に対して、誠意ある謝罪をしておくべきであると考える。如何か。
一 そもそも、かかる事件は何故引き起こされたのか。日頃より、党内において十分な指導がなされていれば、集会の当日に党旗がないなどという体たらくを露呈することはなく、それを糊塗するために国旗への言語道断な振る舞いに及ぶこともなかった筈である。地方における出来事として片付けられるものでなく、それは党内における管理能力の欠如を物語るものである。党内の管理能力もない政党が国政を担うことに不安を抱かせる。この点を考えれば切りがないが、本当に大丈夫なのか。
一 この事件の後、民主党内においてはどの様な指導が行われたのか。政治政党の党員が国旗への不遜を働くなど本来あってはならないことである。貴殿らが国家と国旗に対し敬意を払っているならば、よもや再発などということはあるまいが、それならば冒涜行為の当事者である皆吉稲生氏や、他の党員に対してどのような指導、または処分が行われたのか。その経過を明らかにされたい。
「有志の会」としましては、鳩山代表へ、要求書に対し九月二十日までの回答を要求しています。
本件の詳細につきましては、月刊「レコンキスタ」十月一日号でお伝えいたします。