インクルーシブ教育、待っていればその内もっと浸透するんだろうか。

 

一保護者としては、実態がなかなか掴みにくいところが有りますが、

 

もっと浸透して欲しいとずっと思っている。

 

これはもう過去の体験から、すごくすごく感じていることで、

 

私が子ども達の不登校の境遇に対して納得がいかないと思うようになったのは、こういう部分によるところが大きいと思っている。

 

 

 

我が家の地域の公立校では、やはり横並び一列の教育、同調圧を感じるような教室の空気だったと思います。

 

横並び一列、これは分け隔てなく一定水準の教育をすべての子ども届ける目的で定着したものだと思いますが、

これが今、子ども達を苦しめているのだと思っている。

 

指導方針が横並びなので、子ども達は自然と横並びにならなくてはいけないのだという空気の中で、学校生活を送ります。

 

小学校の低学年でさえ、消しゴムひとつ、服装ひとつ、過度に不安に感じている子も少なくない印象でした。

 

我が子だけでなく、そういう発言や状況を耳にしたり目にする機会が何度かありました。

(そうして我が家は小1の緊張感がすさまじかったです。保育園とのギャップで…。)

 


 

体育の時間、みんなの前で課題がうまくできないと恥ずかしい。

掛け算をみんな一緒に覚えないと恥ずかしい。

字がうまく書けないと、恥ずかしい。

 

保育園では、自然に楽しみながら学びを深めていたはずなのに、例え同じことをしていても全く違う空気感。

 

こういうプレッシャーにさらされている、これは一体なんなのだろう。

 

恥ずかしく思わなくていいんだよ、と声をかける先生もいるはずですが、なにせ学校の仕組み自体が横並びを求めてくるから、

子ども達もやっぱり横並びになろうとするのだと思う。

日本の公教育の体質的なものが大きいのだと思う。

 

 

 

そうして子ども達同士が、独特な空気を持つようになる。

はみ出しがちな子、目立つ子を攻撃する。いじめもその延長だと思っている。

 

特に発達に凸凹が有る子、繊細な子ほど、はみ出しちゃいけない、恥ずかしい、と緊張するうちに疲れ果てて離脱しがち。

 

言葉では多様性を謳っても、言葉が先行している印象、空虚な感じがする。

 

 

 

子ども達同士が認め合える空気が必要です。

 

我が家のおせわになった保育園で、幼い子ども達が程よい距離感でちゃんとつながって、互いの違いを認め合って、助け合って、自然に学んでいくのを見てきました。

 

そこに大きく関わっていたのが、やはり大人の対応だと思います。

ひとりひとりの個性を丁寧に認めて対処していました。

子ども達は、自分の頭でよく考えて、自信に溢れていて、みんな本当にしっかりしていました。

 

大人が多様な子の状況を認め、子ども達同士がしっかりつながる、この安心感があったなら疲れてはみ出す子はずいぶん減るだろうと思うんです。

 

学校ではなぜこの空気がない(薄い)のだろうと、思っている。

 

 

 

気になるのは、今の公立の学校環境の余裕の無さ。

 

公教育が根本から変わっていかないといけない気がします。

 

今のこの子どもの学校環境の延長に大人社会が有ると思うと、ゾッとします。

ネット上の中傷、他人の価値観を自分の小さな正義で攻撃する人とか、幼い頃に一生懸命横並びを守ろうと頑張り過ぎた人かもしれない。


本当に問題が漠然としていて、空しくなります。

 

 

 

うらやましいという感情は本当は好きでは有りませんが、インクルーシブ教育が浸透している大阪がうらやましいです。

 

誰もが安心して学校を居場所にすることができる、そういう取り組みの中でも、例えば支援学級と呼ばれるものの設置数が東京と大阪で約16倍も違うのだとか。

 

支援の対象には、診断等を受けていない子も含まれるようです。

 

いろんな事情の子をしっかり受け止める仕組みがあるのでしょうね。

 

個別最適な学び、という言葉も最近目にします。

 

横並び基準で、こういう仕組みが無いところで、疲れ果ててこぼれていく子がいる。

言いたくないけど、これはやっぱり排除だと思っている。

 

 

全ての子に罪は無く、大人は子どもに教育を与える義務がある。

街中で、貧しくて学校に行けないかわいそうな外国の子への支援を求める広告を目にするけど、身近に学校が有っても排除されて行ける状況にない子ども達が身近にたくさんいるわけです。

(私にとっては、そういうことなんです。)

 

このことの深刻さに、もっと気が付いて欲しい。

大げさに感じ過ぎでしょうか。

 

保育園時代、我が家の子ども達はとても幸せだったんですよ。

うちの息子、今はそこそこ元気だけど、不登校当初の小3で死にたいと言っていました。

これまで学校から受けた状況の中で、短くはない時間を費やしました。

 

失った時間、自信、取り戻すのはこれからです。

楽しみですけど、簡単な事じゃない。

そういう子が、たくさんたくさんいる。

 

これも言いたいんだけど。
(言うべき相手が誰なのかわからないんです…汗)

この感情は、課題の分離だとかの問題じゃありません。

 

私はずーっと、納得がいかなくて困っています。

 

 

 

吐き出しましたが…

乱文にお付き合いくださいまして、ありがとうございます。