(前回の続き、志望校を決める為に親子で見学に行った学びの多様化学校の話です。)

 

 

初年度の全てのプリントに読み仮名がついているとわかった時…

 

 

頭の中で一周半位グルグルっとあれこれ考えた後で、ちょっと涙が出そうになるくらい、しんみりじんわりとしたような感情が湧いてきました。

 

 

だってもし、他の一般的な全日制高校に娘が進学した場合、私が想像するのは例えばこんな景色です。(もはや娘の今の学習状況では現実的には考えにくいのですが。)

 

 

 

"スイミングプールのコースをスイスイ泳いで往復する同級生"

 

"背伸びをして水面からやっと顔を出しながら水をかいて歩く娘"

 

 

 

娘は小学3年生から6年間、不登校の道を歩いてきました。

 

 

 

親として"いくらでもやり直していいんだよ"と言ってあげたい気持ちと裏腹に、18歳の成人まであと僅か3年しか無い状況です。

(環境に恵まれなかった6年間に対して、娘に残された"子ども"の時間はたったの3年しかないこと、そのモヤモヤが最近特に頭から離れません。)

 

 

 

更なる挫折の体験をする余裕などは無く…

 

 

失った自信を取り戻すような体験、年頃の女の子に相応しい伸び伸びとした健康的な生活を娘は切実に求めている。

 

 

 

たかが漢字、とも言えなくて。

誰にとっても一見当たり前に思える"字を書く"ことすら、我が家の子ども達にはハードルになりつつあることが、私は内心辛くてたまらなかったみたいです。

 

 

 

でも、そういう子はうちの子だけじゃないということ、目先のハードルを除いたその先の景色をまず示そうとする学校の姿勢に、つい胸が熱くなった私でした。

 

 

 

一か八かの悲壮な決意で通常の全日制を選ぶ位なら、登校日数を調整してマイペースに学べる通信制で確実に、と娘も私も思ってきましたが…

(それでも一応満遍なく全日制も見学したいと娘は考えていました。)

 

でもこの学校なら、もしかしたらそんな心配はしなくてよさそうだと思いました。

 

 

 

在校生のインタビューでは先生との距離の近さも話題に挙がっていて、安心して過ごすことのできる環境を土台に伸び伸びと活動している様子も伝わってきました。

 

 

遠く、他県から通っている子もいましたよ。

その子にとって、その価値のある学校だということ。何かしらの困難な体験の後でのそのエネルギー、すごいなぁ…と、眩しいような特別なものなのだろうと思いました。

 

 

 

学校により違いはありそうですが、今回訪問したこの地域の学びの多様化学校、私達は親子で"現実的に検討しやすい良さそうな学校"という印象を持ちました。

 

 

 

この夏は親子で、合同相談会を皮切りに複数の学校を見て回りました。

 

あとは娘が週5日間の登校を選択するか、それともやっぱり日数を減らして通信制高校(サポート校)を選ぶのか、並行してもう少しだけ検討していくことになりそうです。

 

 

 

 

娘自身しっかりと各学校の違いを肌で感じている様子が伝わってきて、日頃外との関わりが希薄な娘にとっては貴重な体験になりました。

 

そういう前向きな姿、いつまでも見ていたいです。

 

 

 

 

おまけ

 

森の散歩解禁日に、ランの希少種に遭遇。

つ、ついている…!

 

マ・ヤ・ラ・ン…! 😳