先日、知人に誘ってもらい、子どもを連れて農作業のお手伝いに行ってきました!


踏み込み温床、…って知っていますか???

(私、予習ゼロで参加して、当日教えていただきました。)



簡単に言うと、落ち葉を発酵させて発生した熱を利用し、最後は腐葉土が出来上がるってことなんですけど。




集めたふかふかの落ち葉を、高さ1m程の四方枠の中に入れて踏み込み、それを繰り返して何層も重ねるんです。


重ねる毎に糠とたっぷりの水を混ぜ、丁寧に踏むことで発酵を促し、発酵により発生する熱を利用して寒さの中でも野菜の苗を効率よく育てる、これが踏み込み温床です。


数か月発酵し続けた落ち葉は最終的にふかふかの腐葉土になって、これは畑の土に混ぜて使います。



今回、その落ち葉のミルフィーユ的作業に参加してきました!



やってみて初めてわかる大変さ…。



これはなるべく大勢で、チームで足並みそろえてやらないとできない作業。
30人ほどの見知らぬ人たちが集まって、音楽を掛けながらリズミカルに賑やかに、1日がかりのマラソン状態で作業を続けました。


たっぷりの落ち葉が発酵し腐葉土になる様子を想像しながら、とにかく踏んで踏んで踏みまくる。


汗かいて、踏みまくるとこうなります。



(冬の畑は寒かろうと思って着てきたダウンジャケットとあったかセーターは、早々に脱ぎ捨てました…笑)


ここに新たな落ち葉を加え、水、糠を混ぜ、踏み込む手順を繰り返すこと10数回。





回を重ねるごとに、見知らぬ人同士で分担みたいなものが自然にできてくるのがおもしろく。人と自然の営みが混ざり合いながら、生き生きと循環していく様子が肌で感じられて心地よかった!


畑の一角にはポニーがいたり、ウサギを連れて来ている人がいたり、落ち葉の中からカブトムシの幼虫が出てきたり、意外と冬でも昆虫がいるんだな…とか、天気のよい広々とした畑でおもしろいことが盛りだくさんでした。

我が家のような子連れも何組かいて、幼い子の無邪気な仕草にも癒された。



深く考えもせずなぜだか(本当になぜだか)履いてきてしまったお気に入りのズボンの裾は、やがて濡れて汚れてドロドロに。

顔も薄汚れて鼻の穴まで真っ黒。


朝から始めて、日暮れ前に予定量をなんとか終えた時には、見知らぬ老若男女が混ざりあって不思議な一体感が生まれていました。心地よい疲れと達成感!



我が家の子ども達も踏み込み作業をがんばりましたよ。



タロウは、作業中の昼過ぎにうっかり弁慶の泣き所を強打してしまい、それをきっかけにヘソを曲げ離脱して車にこもってしまいましたが…


私はそんなことには構っていられない程忙しく…
(ていうか作業がおもしろかったから 苦笑)


過剰なご機嫌伺いは余計にこじれる可能性が大なので、最低限声掛けしつつ放置しました。

本人の好きなようにさせた結果、数時間車に閉じこもったまま終わりの挨拶もスルーして終了。


帰宅し気持ちが落ち着いた状態で、「今日どうだった?」と尋ねてみたところ…


車中でひとり、外から聞こえる賑やかな音楽を気にしながら葛藤もあったらしく、それでも「一度”もうやらない”って言っちゃっから」と、結局最後まで車にいることになったと、話してくれました。(なんだ、それなら出てくればよかったのに〜。)

今度はくじけず出て来れますように。
きっとこれもいい経験。


ハナコ(中2)は「自分に必要な経験だと思った」とのこと。

うん、うん、やっていて思った。バイトのような、部活のような、お祭りのような、生き生きとした活発な空気感。学校に行かないハナコの日常には無いものです。


人が大勢で一瞬気後れしたらしいのですが、マイペースに離れてポニーと遊んだり他の子と交流し休憩を挟みながら、がんばる意識で作業にも参加していたみたい。私も気後れしちゃう子どもだったから、なんとなくわかる。

そうしてハナコなりに楽しい体験になったみたいです。

終わってみれば、我が家の子ども達の今のタイミングで、とても大事な体験だったかもしれないと思う。


先日の家族の初詣では、ハナコは学業守りを選んで購入していました。


いい年にしていこうね!

年始から充実感と共に楽しいひとときでした。




おまけ


土から出てきた謎の幼虫を何匹かもらいました。何が出てくるのか楽しみです!(私が…笑)