最近私が毎日食事を届けている、高齢で独居の夫の叔父の話です。

子どもの話じゃないのですが…

こんな事もあるんだなーという、興味のある方のみお付き合い下さい 。

 

 

新年、恒例の親族の集まり(@我が家)に、叔父さんがやってきました。


叔父さんが座るソファには、失禁と臭い対策で事前にタオルを敷いてから、下にこっそりペット用シーツを忍ばせました。臭いは、失禁したことに気づかずそのままズボンを何日も履き続けてしまうことが有る為です。(最近ようやく原因が判ってきました…!)

けどこの日は、出かける前にうまく着替え(洗濯)やトイレをサポートし済ませることができたので、心配していたひどい臭いも無く失禁も無く、めでたい気持ちで無事散会。帰りの車中もハラハラしましたが、問題無く終わりました。

本当は紙パンツを勧めたいけど、受け入れてくれるだろうか。


叔父さんの衰えの原因ははおそらく認知症では無く、糖尿病からくる脳機能の低下からのものだという結論になりつつあります。
 

振り返ると、昨年のお正月には親族全員ドン引きのひどい臭いと共に我が家に現れた叔父さん。帰宅時の車で何の対策もしないまま失禁もして、衝撃的な年明けだった。

 

 

その後すぐの昨年2月には、漏水事故(叔父宅は集合住宅)等で民生委員の介入が有りました。以前から相談していた地域の福祉窓口の担当者にも関わってもらいながら、その時点で独居も限界に思われて、介護保険の申請を目標に病院受診に付き添う努力もしてきました。

 

ただし叔父さんは病院嫌い…。

付き添い事情の日程調整の厳しさも相まって、なかなか受診がスムーズにできません。


その内、夏あたりから叔父さんは自宅玄関ドアにチェーンを掛けるようになって、最終手段として我が家で預かっている合鍵では、家に入ることが出来なくなってしまいました。

玄関のチャイムの音は耳が遠くて反応できない。電話をかけても、聞こえているのかいないのか。叔父さんの心境として、おそらく諸々すっかり面倒になってしまったのだと思う。さっぱり連絡がつかなくなって、顔も見ることも出来なくなってしまいました。

 

更にここでガスが止められ、ガス会社から本人へ連絡もつかず、独居の高齢者の見守りの観点から役所へ通報がいきました。暑い夏の盛りのことで、我が家にその連絡が回ってきた時にはもし家で一人で倒れていたらどうしようかと…、肝を冷やしました。

 

何度も家をたずね、ダメもとでドアを叩いたり、電話をしたり。窓が開いている事、夜に明かりが点いている事、ガスメーターの表示が”止”のままになっていることを確認し、それでも叔父さんには会うことができませんでした。


それが11月の末に色々あって、叔父さん宅のチェーンを取り外すことに成功…!

それ以降が急展開、私なりのキャンペーン(?)で毎日食事を届け、面倒くさがりの叔父がほんの少し、少しずつでも私を頼るようになってきた。これは食事を届けた成果だと思っている〜!(と、自分で自分を褒めないとやってられない。)

夏以降訪問できなかった叔父さん宅のリビングは、ゴミ屋敷状態でした。


ガスは3か月ぶりに復旧。ガス会社を切り替えていたため連絡先がすぐにわからず、大量の書類から糸口を見つけて解決することができました。

使えなくなったキャッシュカードも、叔父さん宅の電話から叔父さんの脇で私がカード会社に電話をし再発行を依頼。無事に新しいカードが手元に届いた。というか、届けた!

訪問時に叔父宅の郵便受けから配達の際の不在票を回収し、再配達を近所の我が家に手配して、私が受け取って開封してから叔父さんに渡しました。

 

耳の遠い叔父さんには玄関チャイムの音が聞こえないし、不在票含め郵便物は放置することも有る為です。いくら説明しても、記憶が曖昧なところが有ります。特にスケジュールを記憶し、それにより自分で動くようなことは難しそう。

 

未払いの督促状も、ゴミの山も、たくさんの散らかった書類も少しずつ片付けました。

トイレにいつもできる小さい水たまりも、訪問の度に出来るだけチェックしてできる範囲で清掃。

本人が気にならない隙を見て、郵便物、冷蔵庫、洗濯機、トイレ、風呂の状況をチェックするようにしています。

洗濯機からは、干し忘れてカビだらけの衣服が出てきたことも有りましたから。しかも汚れが落ち切っていない。着替えの頻度が少なすぎて、汚れや臭いが落ちにくくなっているのです。


食事を届けるのは毎日一食のみだけど、夕方行くと「今日は何も食べていない」という事も有ります。コンビニには徒歩でたまに行って、最低限必要な買い物を自分で済ませることもあるはずなのですが…。

別な日は、食べたという会話の後でテーブルの上に特大サイズのカップ焼きそばの容器を発見。そのとんでもない大きさにびっくりして何気なく私が中を見ると、あまりふやけていないような固そうな見た目の麺をちょっぴりかじったような跡が有って、ほぼ食べることができていないみたい。

これについてはもう…

何もかもが怪しいわけなんですよ。

 

そもそもその超超超大盛のチョイスが、だいぶおかしい。

一食で約2000キロカロリーも有る代物です。
この日この後に、叔父の行きつけのコンビニでこの商品を確認しましたが…
 

これでした…↓

 

写真じゃサイズが分かりづらいんですけど、衝撃的な大きさでした!苦笑

 

カロリーと共に"一日一食まで"と断り書きがしてあります。叔父さん宅で見た時にはパッケージを剥がした状態で、不思議な大きさの白い箱っていう印象でした。

 

 

そして作り方がわからなくなっている…???

せっかく食べたくて買ったはずなのに、無理やり少しかじった(?)だけで、私が見つけた時には、さも困ったような表情を浮かべてもう捨てるところだと言う。
そうして叔父さんは、そのでっかいお弁当箱みたいな小さいお道具箱みたいな、白くて四角いカップ焼きそばの箱をつかんで台所の隅に向かって歩き、そこにある既に溢れかえっているゴミ袋に入らないからと、かがんで足元に置こうとする動作を見て、気づく私。

あれ、もう1個同じ箱が、足元に置いて有るケド…???

 

既に有る箱の上に、2つ目の箱を積み重ねてる???(ワケワカメ)

 


食べたと言っていても食べていなかったり、食べてないと言っても食べていることも、きっと有りそうです。

ちなみに冷蔵庫はいつもほぼ空っぽです。


そんな叔父さんなんですけどね、私が持って行く食事を美味しく食べてくれているようなんです。食事を届け、うれしそうな顔の叔父さんを見るのは、私もうれしい。

いつまで続くかわからないけど、食事を口実に訪問することでいろいろわかる事も多く、交流によって最近は叔父さんの印象も明るく変化したように感じることも有り、細々とでもできるだけ続けなくちゃという気持ちでいます。

何より、また以前のような孤立の状況は避けたいです。

 

食事、着替え、洗濯、入浴、トイレ問題、通院などなど、問題が山積みです。

 

幸いケアマネさんには親身に心配していただいて、状況を共有してもらっている。司法書士にも、親族にも。11月末に玄関ドアのチェーンが外れたことを皮切りに、ようやく年末に介護保険の手続きを進めることができ、認定調査にも立ち会って困り感をアピールして、1月中には認定の結果が出る予定。ここに辿りつくまでが本当に長かったし、大きく進展したようでも、まだまだ次々やらねばならない事がたくさん有る状況。

 

私が今1番辛いのは、子ども達にかける時間や集中力が減っていることです。引き続きレールを外れたままの子ども達、今年の貴重な一年をどう過ごして行くか、常に考えて働きかけていかなくてはなりません。

叔父さんについて、子どもについて、ついでにいつも消化不良状態の仕事と共にずーっとアレをやらねばコレをやらねば、と日々頭がいっぱいで…。

 

頭の中をうまく交通整理して、細々とでも継続することの方が大切だと、繰り返し自分に言い聞かせています。なかなか難しいのですが。

 

上手くやれるだろうか…汗汗汗

 

時々相談している職場の同僚には、手を出してはいけない領域に手を出してる状況だというようなことを言われました。

 

私も以前はそう思っていたよー…泣

 

いくら近所でも、ずっとこれを続けることは今も厳しいと思ってる。今月中の介護保険の結果を受けて、今後叔父さんの生活をどのように支えていくかをケアマネさんや親族と再検討することになるはずです。

 

進展をまた吐き出すかもしれません。

不登校の対応もそうだけど、吐き出すことで、なんとなく心細さが紛れます。

お読みいただき、どうもありがとうございます。

 

おまけ

 

ひぇ〜。最終的に幸福が訪れると、強く信じたい…!