最近のタロウ(小3)、学校についての発言が目についていましたが、同時に在宅生活の過ごし方のバランスの悪さも目立ってきていました。

とにかくゲーム、動画三昧。
ゲームはオンラインの相手によっては、時に泣きながら対戦しています。


心配しつつもここまではまだいい方で…
昼間、スマホやタブレットを手にベッドに寝転んで数時間。時間はもう、ある程度諦めてやりたいだけにしているけど、姿勢について何度注意しても、気づけば同じ姿に戻ってしまう。


そんな状況からの体力の衰えを自分でも感じるようで、先日は自分の腕が重いだなんて言っていた位でした(苦笑)


お風呂に入っている最中も動画を見ようとし、注意をしてもなぁなぁな空気感。(これは最初に夫が許可してしまっています。私には理解のできない行動です…泣)


お風呂から出ても、画面から目を離さないままのダラダラの着替えが続くことも有ります。

ちょこちょこと私が促す学習(といってもプリント1枚や音読1回のレベル)や、食前の準備なんかを、最近妙に嫌がることが増えました。
在宅中心の生活の親子の距離感でうるさい関係にはなりたくないので、、加減を考えて一切促さずに過ごす日も設けたりしていました。


体力が無いのでせめてもの散歩にも誘うのだけど、これも習慣づいているとは言い難いです。
散歩と言ってもたとえば昼が嫌なら夜寝る前に短時間、外の空気を吸い込んで気分転換になればというくらいのゆるいイメージで誘っていました。




楽しいことはどんどんやって欲しいし、やるべきこともやって欲しい。
やるべきことをきちんとやった上で、楽しいこと(ゲーム含め)をどんどんやって欲しい!


これが私が最近タロウに繰り返し何度も伝えているメッセージでした。やるべきこととは何なのか、納得して主体的に考えられるような話し方を心掛けてきました。

とはいえ、人から(親から)促されてやるのって、言われている時点でダルいものですよね。ただ、冷静に考えてくれたなら理解はできる範囲のことしか言っていないとも思っています。

カブトムシの幼虫探しも「お母さんは1人でも行くけど、タロウも一緒に行く?」というような調子で誘って、自分も行きたいということだったはずなのに、今日は気分がのらないから明日にしよう、…っていうのを2回繰り返して結局ずるずる行けていません。


最近元気な様子も感じていたから余計に、やりたい放題の行いが目についたのかもしれません。ハナコ(中1)も最近のタロウのそういう様子にストレスを感じていました。タロウ自身、それらの行動が良くないことだと自覚もしているはずとも思っていました。




それで夜、あまりに目に余る様子が見られたときに、タブレット(と、改善の意思が見られないためその後追加でスマホ)を取り上げたのですが、


そのままタロウはまるで心が折れたかのように、ソファに突っ伏して動かなくなってしまった。


しばらくそのまま、ウトウトしはじめたようにも見えたので、やるべきことやらないで動画を見続けて、歯磨きもしないで寝るつもりなら、当分タロウにはタブレット(とスマホ)は渡せない、と強く言いました。




私は突っ伏したままのタロウを無視して、1人で夜の散歩に出かけることにしました。
タロウが冷静さを取り戻すまで、同じ空間にいない方がいいのではないかと考えたからです。

外で精一杯、タロウの気持ちを想像してみました。
私の言葉をどんな風に受け取ったかな。
やりとりの後でどんな気持ちか、言いたいことはあるのか、聞いてみたいと思いました。



5分後、タロウが夜道を追いかけてくるのが見えました。
(心配したハナコが私のところまでタロウの手を引いて連れてきてくれました。)

タロウは開口一番、顔をゆがめて泣きながら「死にたい…」と私に言ったのです。
学校に行きたくない、常に学校のことが頭から離れないのだと…。

突然出てきた学校の話題と言葉の深刻さに私はびっくりしながら、ここ数日のタロウの様子や発言を思い出し、タロウにこう声を掛けました。


「わかったよ。とても辛かったんだね。学校のことは忘れていいんだよ。無理して運動会に行こうとしなくてもいいんだよ。」

必死でした。
幼い表現で必死に苦しさを訴える姿に、胸が苦しくなりました。


辛かったね、と受け止めたうえで、あれこれ声をかけてみましたが、感情がいっぱいに溢れてしまっているタロウの心に私の言葉は馴染まない様子で、落ち着かない表情のまま私に背を向けて、すぐそばの自宅までひとりで帰ろうとしました。

もし家に戻らなかったらどうしようかと思い、後ろ姿を必死で目で追いかけましたが、ちゃんと玄関ドアを開けて帰宅する様子が見えたのでホッとしました。




私はタロウにちゃんと寄り添えていないのではないかととても不安になりました。手を引いてタロウを連れてきてくれたハナコ曰く、タロウは甘えるようにお母さんを追いかけたんだよと言ってくれて、少し救われた思いがしました。




なかなかしんどい夜の出来事でした。

タロウは今も繊細なバランスの心境で日々生活していることを思い知らされた気がします。

当分学校の話題は出さないようにしようと思うけど、ベランダ越しにどうしても聞こえてきてしまう運動会の音楽はこの場合、辛いなぁ…泣



〈追記〉

翌朝のタロウは、いつもどおりのタロウでした。

ゲームをしながら、私に向かっていつものように解説してくれました。当分、慎重に見守ります。



おまけ



無心で逞しく野で育つ、季節の草花が大好きです!