表題の件について、玉石混淆となっている情報を一旦整理したいと思い、自分の為の再確認用メモとして、降板理由と関係性が深いと思われる関係者から発信された既出の情報を中心に時系列で羅列しました。
出来るだけ簡潔にまとめるため、玉石混淆の主な要因となっている根拠や真偽が不明瞭な憶測や私見、降板理由とは直接的な関係性が薄いと思われる情報は省いています。
客観的且つ公平な視点となるように心がけていますが、情報の選択基準、抜粋する箇所、要約の仕方等は主観が入りますので、あくまで自分の為の再確認用メモということでご了承下さい。
-以下メモ-
・2017年1月11日~3月29日 テレビアニメ けものフレンズ※1を放送(全12話)
※1 けものフレンズ
「動物」を原作としたメディアミックスプロジェクト
プロジェクトの総称は「けものフレンズプロジェクト(KFP)」
アニメがテレビ東京で放映されていた時間帯は毎週水曜 1:35 - 2:05(火曜深夜 25:35 - 26:05)
・2017年4月5日 irodori※2が自主制作ショートアニメ、けものフレンズ12.1話「ばすてき」※3を、ニコニコ動画、YouTubeにて公開(現在も公開中)
※2 irodori
テレビアニメ「けものフレンズ」の制作に携わった、たつき監督が代表を務める自主制作アニメの制作・頒布を行っているグループ
※3 けものフレンズ12.1話
本編12話のサイドストーリーを描いた、irodoriによる二次創作の自主制作ショートアニメ(2:45)
本編制作のノウハウを活かし、本編で使用された主題歌とエンディング曲(使用されているのは一部分の数秒のみ)、BGMが流れ、本編と同じ声優を起用しており、自主制作のショートアニメでありながら本編と遜色のない高いクオリティーであることと、最終話放映1週間後のアニメが放映されていた時間帯に合わせて公開するサプライズなファンサービスが粋な計らいとして好評を得た
あくまでirodoriによる自主制作のためKFPは権利を所有しておらず、けものフレンズのBlu-rayなどには収録されていない
・2017年4月5日 吉崎観音※4 ツイート
「最後の打ち合わせで、終わった後も自由に作っていいですよって言ったらたつき監督の目がキラーンってした気がしてたんだけど…まさか!」
※4 吉崎観音
ケロロ軍曹の作者として知られる漫画家
けものフレンズプロジェクトでは根幹をなす主要メンバーで、コンセプトデザイン(総監督)として参加
キャラクターデザイン、世界観の設定・構築、ストーリーの監修など、クリエイティブな面で多岐にわたって携わっている
・2017年4月15日 ヤオヨロズ※5 福原P / テレビ東京 細谷P けものフレンズ最終回見逃し上映会 昼公演 発言要約
12.1話について
細谷P「福原Pから「たつき監督が何かやりたいらしい」とは聞いていたが、内容までは聞いておらず当日まで何がアップされるか知らなかった。
「ちょっとしたGIFアニメか何かをアップするくらいではないか?」って思っていたら12.1話がアップされて本気でひっくり返った。
あれは許可を取っていないから、なんなら権利関係の申し立てもできる。」
福原P「あれは商用じゃないから、同人※6です。」
※細谷Pの発言は深刻な感じでは無く、wや(笑)が付くような和やかな笑い話として語られていたとのこと。
※5 ヤオヨロズ
日本のアニメ制作会社
芸能事務所ジャストプロのアニメーション事業部としてジャストプロを立ち上げた寺井禎浩に加え、福原慶匡、たつき、石ダテコー太郎(のちに退社)によって設立された
2020年3月31日開催の株主総会決議により解散し、ヤオヨロズのアニメーション事業は同年4月1日より新法人8millionへ移管・統合された
※6 同人(けものフレンズにおける二次創作活動について)
けものフレンズは二次創作(同人)活動に関して、一部の例外を除いて容認している
~けものフレンズプロジェクト 二次創作におけるガイドライン抜粋~
「けものフレンズプロジェクト」は、皆様の二次創作(自作物のみ)活動を歓迎しています。
趣味の範疇における、個人または同人サークル等で、以下のガイドラインに沿って活動いただく際には、利用についてのご連絡は不要です。
2.禁止事項
(2)「けものフレンズプロジェクト」に帰属する素材(イラスト、動画、音声、楽曲等)を直接二次利用すること(著作権侵害)
・2017年5月29日 JRAとのコラボを発表
コラボ期間は6月30日~12月28日
8月8日に、すぺしゃる動画「けいばじょう」を公開
・2017年8月11日 コミックマーケット92にて、新刊『けものフレンズ設定本 こないだの仕事「設定」「美術」「キャラ」』の3冊を頒布
けものフレンズ関連の既刊として「きょうびのいろどり」を頒布
「けものフレンズ設定本 こないだの仕事」の3冊には「けものフレンズプロジェクト・特別許諾」と記載されている
・2017年8月25~27日 Animelo Summer Live2017とのコラボを実施
公演中のマナー動画を作成し、会場にて開演前に公開
8月29日にはYouTubeにて、会場で流したコラボマナー動画「あにさま」を公開(現在も公開中)
投稿者(AnimeloSummerLive)コメントには「けものフレンズ製作委員会とたつき監督のご厚意により、ファンの皆さん向けにYouTubeのみで公開いたしました。」と記載されている
2017年9月19日 日清「どん兵衛」とのコラボ動画「ふっくら」を公開
・2017年9月25日 たつき監督 ツイート
「突然ですが、けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです。すみません、僕もとても残念です」
・2017年9月27日 けものフレンズプロジェクトA※7 発表抜粋
「ヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用がありました。映像化プロジェクトとしては次回の制作を引き続きお願いしたかったため、情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事でございました。」
※7 けものフレンズプロジェクトA
略称はKFPA
けものフレンズプロジェクトのアニメーション展開における、一般的なアニメでの制作委員会にあたる複数の出資企業からなる組織(KADOKAWA、テレビ東京、ジャストプロはKFPAの一員)
・2017年9月28日 JRAコメント
「※本サイトは「けものフレンズ」に関する正規のライセンス窓口である株式会社KADOKAWAを通じて、17年3月の企画段階から「けものフレンズプロジェクト」の許諾を得て制作したものです。」
・2017年10月1日 日清食品コメント
「本コラボ動画に関するお問い合わせをいただいておりますが、同動画は2017年6月の企画段階から「けものフレンズプロジェクト」と連携の上、制作したものであり、許諾を得た動画です。 また「けものフレンズ」新規映像化プロジェクトの制作体制変更に関しては、弊社としては事前に知りえない情報であり、関与できる立場でもございません。」
・2017年10月3日 KADOKAWA代表取締役専務 井上伸一郎氏 ツイート抜粋
「ヤオヨロズのみなさんと2回のミーティングを行なう機会を得ました。その際、製作委員会のご意見とヤオヨロズ様のご意見に大きな溝があることが分かりました。」
「特に「監督降板」の経緯、版権使用についても認識相違があることと、監督のツイッターでのご発言の真意にはそういったことが積み重なったことが原因であるということが分かりました。」
・2017年12月27日 ヤオヨロズ 福原P ツイート抜粋
「最終的な報告になりますが、2期を外れる事に関しては覆りませんでした。井上専務と共に皆様のご期待に応える為、精一杯取り組んで参りましたが、力及ばず大変申し訳ございませんでした。」
「9/27の公式発表にあった情報共有についても、12.1話は委員会へ報告の上制作しておりますし、各企業とのコラボ動画に関しても委員会からの正式な依頼の元で作りました。 コミケにおける同人誌についても吉崎先生からの許可があり、その際のご提案により特別許諾と明記して頒布しました。」
「今回井上専務には大変真摯に対応頂き、迅速な調査と調整にとても感謝しています。」
・2017年12月31日 テレビ東京 細谷P ニコニコ生放送「大晦日はフレンズのみんなでドッタンバッタン大騒ぎ!けものフレンズ 年末特番@ようこそニコファーレへ」発言抜粋
「いろいろ、公式から何もないみたいな事がありますが、
~中略~
我々としては9月の27日に出した声明が、今の我々の見解であると、いう事になります。」