「道端ラジオ」雄三レポート。12月3日 | イッセー尾形・らBlog 高齢者職域開拓モデル事業「せめてしゅういち」

「道端ラジオ」雄三レポート。12月3日

偽の童話作家の、嘘の悩み。

「ペンギンを主人公にした話を作っていたんですけど、雪の世界だから、出てくる動物が限られるんですね。そんなことに頓着しないで、森の動物を出す人もいるんですけど。私はやりたくないんです。
 でも、編集の人とかが「ベルリンの白クマ」が当たった時に、白クマを出せっていうんですけど、実は白クマとペンギンは敵対しているんですね。
 私、売るって事があんまり好きじゃないんだけど……、やっぱり儲ける人が偉いんですよ。
 私は元々コマーシャルのような事が嫌いで、就職も企業とかが嫌だったし、力関係とかが嫌で、逃げて逃げて童話に来たんですけど、結局、本が売れてないと……、編集の人も冷たくって、嫌だと思っても、営業みたいなものもしなくっちゃいけなくって……。
 宮崎駿関係が強くって、「魔女の宅急便」が出たでしょ、そしたら一斉にわーっと童話が魔女になったの。
 流れを仕切る人っているんですよ。でも、流れに乗るのってズルイ感じがして……。
 実は親と一緒にすんでるんですけど、将来どうするんだって。どうしよう。
 就職を考えたりしたんだけど、こんな歳の人を雇うところってないし、実は「信金」の面接に行ったんですね。雇用年齢が若くなくても良かったんですけど……、面接の人が言うには窓口には「感じの良い人」を置きたいと。
私、知らない人に愛想よくするのが嫌なんですよ。私は「リヤ王」の3女タイプなんですよ。どんなにお父さんが好きでも、好きって言わないんです。特にお姉さんたちがゴマをすっているのを見たりすると、ヘソが曲がっているので無理。
自分が世間一般向きじゃないのを知っているですけど……どうしよう?って。」


これを作ってくれたのは、企業のベテラン社員の偉いさん。自分とは関係ないから、ペラペラ出まかせが言えるってありますよね。

一坪屋に来て下さった皆さん、ありがとうございました。次回も企画したいと思います。