超サッカーお馬鹿の独り言 2010年W杯開幕 | いしだ壱成オフィシャルブログ『Arrivals』powered by アメブロ

超サッカーお馬鹿の独り言 2010年W杯開幕

日本時間の昨夜、サッカーワールドカップ2010年大会が幕を明けた。

大会初日第一回戦、開催国サウス・アフリカは首都ヨハネスブルグで強豪メキシコと対峙。

大会第二戦目、ディエゴ・フォルラン率いるウルグアイはケープタウンでレ・ブリュことフランスを相手にそれこそ「世界レベル」の戦いを繰り広げた。

このレベルの試合を目の当たりにしたとき、試合結果などはもうどうでもよい。

サッカーとはこういうものだ、ということを再確認あるいはまざまざと
見せつけられた夜だった様に感じる。

やはり、とある友人の様に「スケジュール的にも金銭的にもかなりの無理をしてでも」
遥かサウス・アフリカ行きのフライトに飛び乗れば良かった、とも思った。

とりわけ二戦目のウルグアイvsフランスはスコアレスだったとはいえ相当な好ゲームだったと感じる。

ドメネク監督のもと、いまいち国際試合で思う様な結果が出せていなかったフランス。
だが本番に入ってみればそんな杞憂も何のその、選手たちは戦術を超えてチームプレーに徹し、
いかにもフランスらしい狡猾で巧みな試合運びを魅せた。

特に目を惹いたのはかの伝説のヒーロー、ジネディーヌ・ジダンの後を継いでトップ下に定着した
ヨアン・グルキュフの成長ぶりだ。
数年前、イタリアのAC.Milanから自国のリーグ・アンに復帰したこの若き司令塔はどうやら伊達に息を潜めてはいなかったらしい。

圧巻だったのは、その右足から放たれるハンマーの様なFKだった。
放たれる、というよりは「どすん」と暴力的かつ直線的な放物線を描いてゴールめがけて打ち込まれる精確無比なキック。あれではゴールマウスから相当な距離があっても相対するゴールキーパーは見事枠を捉えて飛んで来た仏の大砲を弾くことだけで精一杯だろう。

敢えて懸念事項を挙げるならば、そのグルキュフに変わって入ったティエリ・アンリの走力不足ぐらいだった。
だが選手個々のそんなものも明日になれば劇的な変化を見せるのがW杯というものだ。
大した事ではない。

何より、この素晴らしいフットボールの祭典とともに過ごせるこの一ヶ月間が幸せでならない。

純粋にそんな面持ちになれるこの蹴球というスポーツに感謝だ。

満を持して始まった2010年のROUND1。

今夜のゲームは我らが永遠の良きライバル、韓国vsギリシャ。
恐らく今大会期待NO.1のリオネル・メッシ率いるアルゼンチンvs緑鷲ナイジェリア。
そして鬼軍曹ファビオ・カペッロが指揮を捕るイングランドvs既にW杯常連国となったアメリカ。

なかでも今大会最も期待したいのは我々アジア勢の巻き起こす大旋風だ。
是非とも今夜韓国には欧州選手権前々回の覇者ギリシャを打ち破って欲しいという深い想いを込めて健闘を祈る。

韓国、北朝鮮、そして我らニッポン。各々充分にそのポテンシャルは秘めている。
まずはアジアの先鋒韓国がどの様に風を吹かせるか、多いに期待したいところだ。

僕は仕事の都合上すべてのゲームを観戦する事は叶わないが、
蹴球フリークの方々、またそうでない方々にもこの大一番の数々を心ゆくまで堪能してもらいたいと心から願っている。

ではまた次回。
佳き日々を。



壱成