傷害事件など被害者の届にて事件化する犯罪は起訴されるまでに

被害者と示談できれば不起訴処分で釈放される可能性が高い。

例外もほあるでしょうが、ほぼ釈放されます

 

僕は2年前も別の女性への傷害事件を起こし、有罪判決、執行猶予で釈放されてました。

 

 

まさに執行猶予中の犯行で、起訴までに示談しなければ実刑になる身です。

もちろん「身から出た錆」ですが、当時の僕はどうしても示談したい。

 

弁護士や手紙を通して何度もアプローチします。

普通に考えれば絶対絶命ですが、何故か僕には根拠のない自信がありました。

 

今思えば当時の僕はまだ彼女を「支配」できているって思ってたんだと思います。

だから、交際当時のように飴とムチで乗り切れると信じていました。

 

でも彼女にとっては警察に行くことですでに、「支配」から解放されていたのです。

そうなってしまえば、もうDV加害者に成すすべはありません。

 

そうとは知らない当時の僕は一方的に怒りをつのらせていたんです。

「裏切られた」「許せない」って感情で。

 

でも彼女は悪くない。正しいことをしただけ。

それを当時の僕はわからなかったんです。

 

イライラする日々ですが、ネガティブな気持ちで過ごすのはとてもしんどい。

怒りって作業は、とても疲れるし、気が滅入ります。

 

気を紛らわすため留置場の担当さんや、近くの房の人と話すようになります。

それだけで気持ちは楽になります。

 

そんな折、僕の隣の房にSくんという男の子が入ってきます。

その子も彼女に対しての暴力です。

 

「多いなこう言う男・・・」ってつい思っちゃいました。ま、僕もなんですけどね。

 

Sくんのケースは別れた彼女に付きまとい、最終的に肩を押して相手が転んだってことで、

「暴行」の罪での逮捕です。

でもおそらくそれは建前でストーカー行為を止めることが目的でしょう。

実際、彼は10日拘留で釈放されましたが、いろんな条件付きでの釈放だったようです。

 

ただ、話を聞く限りではかなりハードな内容です。

内容は省きますがDV依存症だった僕でさえ

「おみごと」

って言いたくなるようなDVっぷりです。

 

DVとストーキングってのは近い性質を持ってます。

僕もそう言う衝動に駆られることもありました。

ただ「これ以上はまずい」って何とか自制はしてきましたが・・・。

 

しかしSくんはその自制部分がなく。まさに感情のままに犯行におよんでいるのです。

でもSくんの気持ちは痛いほど解りました。

 

僕はDVとストーカーは全く別物って考えてました。

こんな言い方はよくないですが、ストーカーはみっともないとも思ってました。

でもSくんと僕の価値観は一緒だったんです・・・。

 

現に僕は刑務所を仮出所で満期より少し早く出所できましたが、その条件の1つに

「被害者に関わらないこと」

と、あります。

全くそんな気はないのに・・・。って思いましたが、世間はそうは見てくれません。

それが現実です。

 

Sくんは拘留中も彼女への怒りをぶちまけます。

なにか建前を作り、何とかして彼女に会おうと一生懸命。

僕から見ればもうやめといたほうがって思うけど、Sくんは止まりません。

その時、

 

 

あれ???

口には出さないけど僕も同じことかんがえてるぞ???

 

 

 

 

Sくんとの出会いは若干ですが当時の僕に影響をあたえます。

ホントに小さい影響ですが・・・。

 

しかし、当時まだDVを詳しく知らない僕は向き合おうとすることなく

ひたすら彼女を支配する方法を考えてました。