『嘘を愛する女』感想
観るまでは期待半分なところがありましたが、予想以上に良質な作品でした。
一生くんに関しては、始まってあまり時間が経たないうちに入院してしまうため、その後は回想シーンがほとんど。
メインは恋人の由加里(長澤さん)と探偵の海原(鋼太郎さん)が桔平の書いた小説をたよりに瀬戸内で彼の過去を手繰り寄せていく部分。
そのプロセスの描き方が良かったと思います。
サスペンスタッチな一方、由加里の心境の変化や喧嘩しもって寄り添う海原の優しさなど丹念に表現されていたからです。
かと言って、謎が徐々に溶けていく流れも決して陳腐ではなく説得力あるもの。
全てのバランスが取れていました。
そして瀬戸内の風景が美しい
お時間が許せば是非大きなスクリーンで観て欲しいです。
ここで結末は書きませんが、ラストもあれで良かったと思います。
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