皆さま、明けましておめでとうございます

在宅介護専門研究所ケアマネージャーのISSAです



2017年、新たな目標は立てられましたか?




前回、老後の暮らしはマイナスの赤字額の収支が出ました



もう少し

老後に必要となるお金

をみていきましょう




老後破産の原因は
医療費と介護費用です


ではいったいいくらかかるのか?


医療費

現在、
2人に1人がガンと診断されます


そして
男性は4人に1人
女性は6人に1人がガンで死亡するといわれますので


まさに国民病です


医療費の一例として、
 
                                             3割自己負担 
胃ガン、    60万3550円  18.1万円
直腸ガン、71万  931円  約21.3万円
肝ガン、    56万7644円  約17   万円
肺ガン、    63万6724円  約19.1万円
乳ガン、    53万5330円  約16   万円
子宮ガン、59万  816円  約17.7万円
悪性リンパ腫、91万1078円約27.3万円
白血病     144万4010円約43.3万円




だが、高額療養費制度というのがあって、

実質ひと月の負担額は8万円程度

となります


※治療はひと月で終わるわけでないし、その後に通院が必要となります

また、差額ベッド代や医療用ウィッグなどは全額自己負担となります

※高額療養費制度は、自己申告制なので
注意が必要です


そして、先進医療に対しては、
保険対象外ため、その技術料は
全額自己負担となります

重粒子線治療308万円
陽子線治療 268万円など

また、必ず治るわけでもないので注意が必要です


以上から、ガンの治療費については、
100万円~300万円の準備が必要といえます



介護費


現在日本で一年間に
介護サービスを受けている人の数は、約600万人


70代までは、まだ10%なんです

ところがここから、
80歳を過ぎると男17.8%女27.4%
90歳過ぎでは、男50.9%女68.4%
95歳以上では、男67.6%女81.7%

と、急上昇します


では介護費用にいったいいくらかかるのか?

ズバリ500万円と言われます

では内訳をみてみましょう


一時費用で、約80万円(介護の始めに介護用ベッドを買う、住環境を整えるなど)

月々費用で、約7.9万円

そして介護期間が平均59.1ヶ月(約5年)


これを計算すると、

80万円×7.9万円×59.1ヶ月=546万8900円

となりますので、目安として

500万円の準備となります


老人ホーム

特別養護老人ホームなどは、入居費用が安いため、入居待ちが常態化しています
全国で52万人の待機者といわれています


そんな悠長に待てないこともあり、
ここでは、有料老人ホームでみていきます

実はホームによって料金の支払いスタイルは様々でややこしい

85歳、要介護3の場合
(月払い方式)保証金・一時金の前払金 約46万円
(前払い・月払い併用方式)入居一時金 約608万円

月額利用料 約22万円

平均入居期間 3.8年(45.6ヶ月)とすると

(月払い方式)
46万円+22万円×45.6ヶ月=1049万2000円

(前払い・月払い併用方式)
608万円+22万円×45.6ヶ月=1611万2000円

※支払う入居一時金は各有料老人ホームにおいて定まられている償却機関・償却率によって償却されます。なお、あおくまで利用権(所有権ではない)ので、相続の対象となる資産にはなりません。

と、どちらも1000万円を越えています


総括

前回みたように、高齢無職世帯の年金月収入が平均21万円とすると、

収入)21万円×12ヶ月×25年間=6300万円

赤字)6万円×12ヶ月×25年間=1800万円



これに医療費+介護費+老人ホーム費用を加えると
3000万円~4000万円蓄えが必要となります



他に人それぞれの計算方法で5000万円~1億円必要だという人までいるようです




ちなみに50代の平均準備額は、

男性1039万円
女性  924万円

しかし、内男性32.1%女性28.6%が
準備額0円という現実も





できる準備をしましょう





まずは、計画を立てて







おしまい