前の仕事でオフィスのテーブルやキャビネットの組立てなどの施工をしていた。
いま、仲間と会社を立ち上げて、できる仕事は何でもやっている。
ビルの外壁にドリルで穴を開けたり、はつり機でビルのコンクリートを削ったりしている。
俺の親父はサラリーマンのなのに、大工仕事が好きだった。
住んだ家はリフォームをすべて自分でやっていた。
その腕は天下一品だった。
下手な職人よりも細かく、ミリ単位でこだわった。
俺も子供の頃から、親父の手元で使われた。
ずっと、そんな親父を見て育った。
だから、大人になったいま、俺もある程度のことは何でもできる。
今日の仕事も初めてする仕事だった。
でも、難なくこなしている自分がいた。
親父の多大なる遺産。
職人気質の親父から学んだことを軸に、いま俺は生活をしている。