人生にはいろいろなことが起こる。
試練の連続、それが人生だと思う。
生きていくなかで、人との衝突もある。
時には恋人、親や兄弟、大切な人とのぶつかりあいも起こる。
多少の付き合いの人であれば相手に気を遣ったり、遠慮もする。
しかし、肉親や恋人との衝突は、近い関係性であるがうえにより複雑だったりする。
お互いに遠慮がなく、気遣いも忘れてストレートに言葉も選ばずに相手に言ってしまうこともある。そして、言葉が人を傷つける。
そんな長い間の中で相手を許せなくなり、時には恨み、憎しみの感情すら沸き起こる。
そうなった感情は、なかなか処理できずに心のなかに留まり、さらに新たな感情が蓄積されていく。
昔はあんなに好きだったのに誰よりも大切な存在だったのに長い月日が、その思いを消し去っていく。
親や兄弟、恋人、近い関係性は、前世から決まって出会う運命にある。
それは今世での魂の成長には必要なことだから。
人を許せなくなった感情は、自分の人生に大きな障害になっていく。
生きていくなかでその感情が、色々なことで自分に影響を与える。
がんじがらめになってしまった感情は、いつしか自分ではどうしようもできないものとして形を変えていく。
人を許せなくなってしまった感情は、自分の心も傷つけていく。
そして、素直さや優しさを奪っていく。
人を許すということは、頭で考えている以上に難しい。
心がともなってくるから本当に心の底から相手を許さなければ、いくら形だけで打ち消しても何度も負の感情が沸き起こる。
人を許すこと、近い関係性で長い間持ち続けた相手への思いは簡単には変えられない。
でも、出会う運命で巡りあった人達。
それを自分の人生だと、すべては自分の人生だと受け入れたとき少しずつ考えが変わっていく。
なぜこんな親から生まれてきてしまったんだろう、なぜこんな相手に巡りあってしまったんだろうと嘆いても、それはすべて魂の成長のために必要だから。
魂の成長のために人生で起こることは、簡単なものじゃない。
人を許すことは難しい。
自分自身を受け入れなければ、人を受け入れ許すことなどできないからだ。
自分自身を受け入れたとき、少しずつ自分に優しくなれる。
自分に優しくなれた思いが、相手に対して優しさを生み出していく。
人を許すことができたとき、自分の人生に大きな変化が起こりはじめる。
人を許すということは、マザー・テレサのような大きな愛を学ぶことだから。
虐待、戦争、この世界は恨みや憎しみであふれている。
それでも、人は人を許す、、、愛を学ぶ、それは魂の最大の学ぶべきことだから。