休みの日が久々に良い天気に恵まれた。

近くの公園にひとりで行った。

痛めた足をひきずりながら歩く。

風が気持ちよかった。

川沿いを歩きながら眺めていると、二匹の亀が水面に浮いていた。

芝生の上でバトミントンで遊ぶカップル、ランニングするメタボの青年、散歩をする数人のおばさん、ベビーカーを押す子連れの主婦。

僕はゆっくりと腰を降ろし、遠慮気味に空気を吸った。

最近、疲れまくっていた身体が癒されていくのがわかる。

本を開いた。太陽の光がまぶしくて目がくらむ。

若いころは刺激を求めていたかもしれないが、今はこんな何気ない時間がかけがえなく感じて好きだ。

安らかな時間が過ぎ、帰りながら思った。

・・・今度は夜の散歩もしてみよう。

家に着くと洗濯物が気持ちのいいくらい乾いていた。