自律神経は、正反対のはたらきをする 2つの神経 から成り立っています。

交感神経は俗に昼の神経といわれ、日中活動しているときやストレスや緊張しているときに働きます。
それに対し、副交感神経は夜の休息時に働き、リラックスしているときや睡眠時に身体の修復をしているときに働きます。昼間の活動での、疲労やダメージを受けた体を夜間の睡眠で休息させて、疲労やダメージなどを受けた身体を修復して元気な状態に戻します。

この二つの神経は相互作用しており、交感神経が活発に働いているときは副感神経の働きは低下し、副交感神経が活発になると交感神経の働きは低下します。
二つの神経がバランスよく働くことによって、身体の機能を整えています。

このバランスが崩れると睡眠にも大きく関係してきます。
通常、睡眠時には副交感神経が働きますが、現代社会のように昼と夜の境がない状態だと自律神経の働きも狂ってきます。

夜、煌々と電気をつけてD V D を観る。しかも、興奮するアクション映画などを観ていると交感神経が活発になり、身体はいつまで経っても眠りに入る状態にはなりません。
また、夜にコンビニなどに買い物に行くのも副交感神経に入る状態を妨げ、交感神経を働かせることになります。

スポーツをはじめる前にウォームアップ、終わりにクールダウンというのがありますが、眠りもこれと同じで眠りに入る前は副交感神経の状態にすることが大切です。

興奮するようなものや頭を使う難しい本やパソコンは避ける。考え事なども眠りには厳禁です。
逆に神経を落ち着けるものを取り入れる。

寝る30分ほど前にお風呂に入る、入浴後には身体が温まった状態で布団に入る。
ココアやコーヒーなどのカフェインの入っている飲み物や刺激物は避け、ホット牛乳などの脳に眠りを誘う飲み物を飲む。
音楽なども脳が反応する歌詞のついたものは避ける。

副交感神経に入る状態を意識して、神経が落ち着ける時間を寝る前に作ることも大切です。
不規則な生活が続いている場合などは体内時計事態が狂っているので、すぐには効果はでませんが寝る前の時間に落ち着いた時間や落ち着くようなものを取り入れることで、狂ったバランスも整えられて良い眠りが得られるようになってきます。

うまく副交感神経を働かせて、よい眠りを!!