きょうは久しぶりに脳科学のお話。

脳の大切な器官の一つに「海馬」というところがあります。
これは記憶を司るために非常に重要な部分です。
ここが働かなくなると人は新しいことが覚えられなくなります。
そして、繊細で壊れやすいのもこの「海馬」の特徴。
それは脳に障害の出るような事故だけでなく、極端なストレスがかかる(たとえば、PTSD(心的外傷後ストレス障害))とこの部分に異常が現れることがあります。
一日の記憶は寝ている間に脳の中で整理されます。
このような極端なストレスがかかると、一番最初に多くの人に出る症状が「不眠」です。
「阪神淡路大震災」の時なども震災で受けたショックだけでなく、その後に続く余震への恐怖から睡眠障害を訴える人は多く出ました。
PTSDによって海馬(記憶)の部分に異常が出るだけでなく、夜にしっかりと眠れなくなるのも要因の一つかも知れません。

現代社会の環境も眠りに関しては悪影響を与えています。
私たちの身体は朝起きて、夜寝るように作られています。これは誰にもある「体内時計」の働きによるものですが、朝起きて日を浴びることにより一度リセットをしてきちんとした働きをしてくれます。
なので当然同じ8時間の睡眠をしても、夜寝るのと昼間寝るのとでは大きな違いがあります。

この体内時計は私たちの祖先23億年前のバクテリアにも非常に強い体内時計があったと言われているほど、いわば生命のもっとも重要な部分でもあります。

「体内時計」が狂い始めると、精神的、身体的にさまざまな症状が出ます。
脳の記憶などの働きや身体的働きのためにも、睡眠はとても大切です。
精神的なものからくる睡眠障害もありますが、その逆で夜にきちんと寝る習慣が乱れていることが精神的乱れに繋がってるとも言えます。

とにかくどのような場合でも夜はきちんと寝る、たとえ寝れなくても寝る工夫をすることが脳も含めた精神的、身体的にも大切なことです。
寝る工夫とは、夜はあまり頭を使うようなことをしない、寝る少し前にお風呂に入って身体の温めるなど誰でもできることをしていくこと。
安定した精神状態、自分の能力をきちんと出したいなら眠りから考えるのも大切だと思います。