気づきのマネジメント
僕は一番最初に気づくことの面白さに気づいたのは、
5歳の時でした。
僕は絵を描くのが好きで、家にいるときはずっと、
広告チラシの裏に好きな絵を描いていました。
僕はその時ドラえもんの絵を描いていました。
ドラえもんの顔が印刷されたものを見ながら
広告チラシの裏に一生懸命描いていました。
描き終えて絵を見てみると
なんか違う・・
確かにドラえもんなんですが、
自分としては何かしっくりこない。
そして、印刷されたドラえもんと自分が描いたドラえもんを
何度も何度も見直すうちに気づいたんです。
「そうか!目の横から線が伸びているんだ!」
この気づきに喜び、トイレに行っている母親にこの気づきを
知らせずにはいられませんでした。
これが僕が一番最初に気づくことの楽しさに気づいた体験です。
この時の感動は今でも忘れることができません。
それから何年と人生を過ごすうちにたくさんの気づきを得ました。
マンガを読んでヒトとして大切なことに気づいたり
部活の先輩の話を聞いて楽器がうまくなるために必要なことに気づいたり
会社の上司の一言で、自分に足りていないことに気づいたり
気づくということは、非常に気持ちのいいものであり、
楽しいものであり、すがすがしいものです。
そしてこの気づきをなんとかマネジメントできないか。
つまり、気づきが生まれるプロセスを構造化し、
いつでも気づきをえれるようにできないか。
そう考えて、今日まで作り上げてきたのが、
この気づきのマネジメントです。
皆さんにも多くの気づきを得ていただき、
人生で楽しい時間を過ごしていただければ幸いです。
■気づくって?
そもそも気づくとはどういうことなのでしょうか?
まずは、気づくことに気づいてみましょう。
まずは、気づくということと似ているようでちょっと違うものと
比較してみましょう。
そうですね。ここでは、分かるにしましょうか。
気づくと分かる。
似ているようで何かちょっと違う感じがしますね。
では、どこが違うのか。
その違いを認識するために文章を作成してみましょう。
「私はどこが問題なのか気づいた。」
「私はどこが問題なのかわかった。」
文章にして見てるとその違いが少し見えてきます。
気づくの文章は、
何かはっとした感じがありますね。
「そうか!そういうことだったのか!」みたいな驚きを伴っている感じがします。
つまり、過去の経験や疑問などが一本の線で繋がったみたいな感じ。
「そうか!だからあの時あんなことになったのか!」
「だからあの時あの人はこんなことを言っていたのか!」
というように。
点として存在していた経験や疑問が、線でつながり、
新しい視点を導き出している。
当然、そこには論理的なつながりがあり、
またそれだけでなく、感情レベルでの納得感がありそうです。
一方分かるの文章は、
もう少し冷静な感じがします。
「なるほどなるほど。理解した。」という感じ。
頭で理解している感じ。
逆に頭で理解できていても、納得できなければ、
分かるとは言っても気づいたとは言わないでしょう。
つまり、気づくと分かるを比較してみると、
気づくとは、
・点として存在していた経験や疑問が、線でつながり、
新しい視点を導き出していること
となりそうですね。
もうひとつ考えてみましょう。
ここでも気づくと分かるを比較してみましょう。
先程と同様に文章を作ってみます。
「彼の優しさに気づいた」
「彼の優しさが分かった」
今度はどうでしょう?
気づくの文章は、
彼のことは今までよく知っていたけれども、
優しさに関して改めて再認識した。
つまり、彼のあたしい側面を見ることができた。
という感じでしょうか。
分かるの文章は、
彼が優しいことが分かった。
つまり、彼のことはまだあまり知っておらず、
彼という人物について新しい知識を得たという感じでしょうか。
つまり気づくということは
・今までと同じものを見て違う見方ができるようになること
ということがいえると思います。
僕のドラえもんもこれと一緒です。
ここで、気づくということをまとめてみましょう。
気づくとは
・点として存在していた経験や疑問が、線でつながり、
新しい視点を導き出していること
・今までと同じものを見て違う見方ができるようになること
ということです。
■なぜ気づけないの?
人はなぜ気づくことができないのでしょうか。
その理由は、人間の脳の機能にあります。
脳にはRASという機能があります。詳しくは専門書を読んでいただきたいのですが、簡単に言うと、全ての情報を認識するわけではなく、フィルターを通して物事を認識しているということです。
なぜこのような機能があるかというと、すべての情報を認識し、処理していてはものすごいエネルギーを使うことになり、それのエネルギー消費に耐えられるような身体は人間はもっていないからです。
脳とは結構、手抜きをしているんですね。
では、そのフィルターとはどのようなフィルターなのか。
それは、過去の記憶というフィルターです。
つまり、人間は過去自分が認識した物や過去これはこういうものだと定義付けしたものしか見えておらず、それ以外はフィルターに引っかからずに認識されないんです。
過去の記憶は積み重なることによって価値観や自分にとって重要なことを作り出して行きます。
そしてその価値観や自分にとって重要なことしか見えていないのです。
だから人間はなかなか気づくことができません。
◼︎気づくために必要なことは?
それでは気づくためには何が必要なのでしょうか。
それはただ一つです。
物事を正しく見ること。
これにつきます。
正しく見るとは過去の認識にとらわれることなく、物事を見るということです。
物事にはたくさんの側面があります。
自分の視点だけでその物事のすべてを見ているという思い込みを排除して、物事のいろいろな側面を見る。
これが正しく見るということです。
そうすることによって気づくことができます。
◼︎正しく見るためには?
正しく見るためには何が必要なのでしょうか。
まずは、自分の価値観に気づく必要があります。
自分は物事をこういう風にとらえているんだ。
自分が重要だと思っていることはこういうことだ。
自分のことを客観的にみることで、自分のものの見方がわかり、
そうすることによって、他の見方もできるようになります。
では自分の価値観に気づくためにはどうすればよいのでしょうか。
■自分の価値観に気づくためには?
①自分の行動を見つめること
人はだれでも価値観に沿って行動をしています。
自分の行動を見つめ直せば、自分の価値観に行きつくことになります。
【質問】
なぜそれをいましたのですか?その行為にどういう意味があるのか?
②自分のセルフトークを把握する
価値観の形成に多く関与しているのが、自分自身に対する言葉がけです。
言葉が自分を形成していると言っても過言ではありません。
この自分自身に対する言葉がけをセルフトークと言います。
人は毎日何万というセルフトークを行っているようです。
自分自身のセルフトークを把握することは自分の価値観を知る手だてになります。
【質問】
・どのような言葉を自分にかけていますか?
・ピンチになったとき、どのような言葉をまず思い浮かべますか?
・チャンスになったとき、どのような言葉をまず思い浮かべますか?
③どのような未来をイメージしているか把握する
あるコーチの言葉に、
どのような未来をイメージしているかでその人の性格や将来がわかる。
というものがあります。
未来がこのまま特に変わらず、進んでいくだろうと思っている人は、
日常に変化はあまり起こっていないという価値観があるでしょう。
どのようになるのかは分からない!でもそれが楽しみ!
という人は、
日常は変化の連続で、それを予想することはできない。
でもその予想できないことが楽しいという価値観があるでしょうか。
自分が思い描いている未来を把握することも価値観を把握する手だてになります。
【質問】
・あなたは将来をどのようにとらえていますか?
④嫌いな人の理由を考える。
人のことを嫌う理由として、価値観が違うからというものが挙げられます。
嫌いな人の価値観から自分自身の価値観を知ることもできます。
【質問】
・なぜその人が嫌いなのだろう?
⑤子供に教えようとする。
子供に教えようとすると、その物事がどういうものなのか、
それがどういう意味を持つのかという、細かいことまで伝えないと
教えることはできません。
そういうプロセスを踏むことにより、自分が物事をどのようにとらえているのかが
分かります。
【質問】
・それを子供に教えようとするとどのように教えますか?
■気づくために重要なもうひとつのこと
気づくためには価値観を知る以外にもう一つ重要なことがあります。
それは自分のゴールを設定すること
です。
営業としてあの人のようになりたい!
というゴールがある人と、
なんとなく営業として成功したいと思っている人には
気づきに大きな差があります。
なぜかというと、ゴールがある人は、
自分とゴールとのGAPを認識しているため、
自分に足りないものがあると知っているからです。
その足りないものが何なのかをいつも考えています。
だから気づくことも早い。
では、自分のゴールに気づくためにはどうすればいいのでしょうか?
■自分のゴールに気づくためには?
①自分を変えてくれたものを知る。
人は自分を変えてくれたものにあこがれる。これはある漫画の名言です!
確かにその通りだと思いました。
【質問】
自分を変えてくれたものはなに?
②自分のやりたいことをたくさん並べる。
その理由も並べる。
そのうち、理由で共通点が出てくる。
それが自分のやりたいこと。
どんなに小さなことでもやりたいと思っていることを並べてみます。
そしてその理由も考えてみます。
そうすると、共通の理由が出てきます。
その共通の理由が本当に自分がやりたいことである可能性が非常に高いです。
【質問】
やりたいことの共通の理由は何ですか?
■そのほかの気づきの技術
その他にもいろいろと気づきの技術をお伝えしておきます。
みなさんの気づきのヒントになれば幸いです。
■自分の目標に近づくための課題に気づくためには?
・人からのフィードバックをもらう
・目標の人の行動に着目し、当たり前のレベルを知る
・問題を分解し変数を変えてどこに難易度を感じているのか知る
例)
月100万の売り上げを上げる
分解
「月」「100万」
変数を変える
「年」「日」「週」「10万」「200万」「1000万」
組み合わせる
年100万の売り上げを上げる
⇒難易度はあまり高くない
ということは、日数に難易度を感じている。
それはなぜ?
扱っている商品がそんなに短い時間で納品できるものではないから。
ということは、新しい取引先を探そうとしていないか?
既存顧客ではどうか?・・・
■物事の本質に気づくためには?
・似たものと比べ、違いがどこかを知る(微妙な差に本質は宿る)
・○○がなくなったら人はどう行動するだろう?
■アイデアに気づくためには?
・イメージを把握する
・顧客のわずらわしいことはなに?
・顧客は何を体験しているだろう?
・必要条件は何ですか?
・市場を大きく動かすためにどんな気持ちの人から着火するのが良いか?
・名詞ではなく、動詞で考えているか?
新しいアイデアは見ること、かぐこと、聞くことつまりその場にいることから生まれる
・その場にいますか?
・問題が一夜にして解決したとしたらどうやってそれを知ることになるだろう?
・3から3.5にするためには何をすべきだろう?
変化は常に起こっている。
・何が良くなっているだろう?何をしたらその変化が起こったのか?
・扱えるものを扱って変化を起こすことはできるか?
■仕事の課題に気づくためには?
・目標を確認する
・現状を確認する
・問題を把握する
・半歩先のできることを課題としておく
■その他
・こうなったらどうしようと心配しているとき、最悪の結果になったときの
気持ちはいつまで続くのか?
一生か?一瞬の後悔か?
・自分のやっていることが根本的に変わってしまうような変化はなにだろう?
人生とは私たちに必要なものを与えてくれるのではなく、ふさわしいものを与えてくれる。
・あなたにふさわしいものは何ですか?
・自分の思考がやがて人々に対して、最大の奉仕となるものを生むと
自信を持っていうことができるだろうか?

