僕には好きな人がいました


その人に気持ちを告げたところフラれてしまいました


『どうせ女なんかいっぱいいるんでしょ、なんで私なのよ』


何度素直な気持ちを告げても信じてもらえず


想いは届きませんでした。


当時は踊りをしているだけでそんな見られ方もしました


その人は表向きとはウラハラに実は男を何名もしたがえ、
クスクスと告白してきた話を男達に話したり
仲間内の女子の間でウワサにしました

僕は
「男がたくさんいるのなら、なんで遊びでも俺にいっときの幸をくれない!?
遊びにも及ばないのか」
と言うと

『私が遊んであんたが苦しんでるのを見たいのよ』
と言って笑った

僕は
「そうね、そうやって人の事ば笑って生きて行きぃ」
と言ってその場を去ったが

どうしても忘れられず気持ちはただ彷徨うばかりだった


そんなあるとき、その子が男と一緒に歩いている所にはちあわせた

2人はこっちを見てボソボソ話しをすると
男がニヤつきながら話しかけてきた


「おまえじゃムリなんだって・・」


僕は手が出そうになったが
こんなクソ男でもあの子が好きな男だからなにもできなかった

女は

『ダッセー』 と捨て台詞を吐いて帰ってった。


ウジウジしている自分が嫌になった僕は

なにかのタガがはずれて頭がプチンとイカれてしまう

全ての怒りの矛先は一生懸命になれるものへ一直線に向けられた
自分の野心も欲望も全てを費やして燃えに燃えた

やがて恋愛にもよそ見をしないほどダンスにまっしぐらになれてきた頃、
まわりのみんなが応援してくれるようになったりした

そんなエネルギーをくれたのも結局はあの女なのか
と思うと、
悔しくも思ったし
ありがとうとも思った

1年くらいたったとき

その女が1人浮かばない顔で電車を待っていた


どうやら男との関係も終わってしまい、虚しい日々が長く続いてるらしい

ざまぁー見ろ!と思ったが

いろいろ考えて、エネルギーくれたのもそいつだし
自分で壁作ってもしゃーないから振り出しにもどそうと思って
僕はそいつの好きだったポッカの缶コーヒーを渡した。

その日は席が向かい合わせの特急電車で一緒に帰った

何を話しかけてもそいつは何も返事をしなかった


バス停留所あたりで帰り際に女が泣き始めた

僕はどうしていいかわからなくなって
ただあたふたしてるだけだった


泣きながら女はこう言った

『私はもう昔の私じゃない、こっち見ないで!あっち行ってよ!』



僕はカチンときてこう言った


「どんなおまえでも俺はまだおまえの何も見てないぞ!!」


女は言い返してこなかった
僕ももう言っちゃえと思ってもう一声のせた

「自分からなにも見せようともせず、歩み寄ろうともせず、
寂しさと不安から中途半端に男を何人も従えて
結局ひとりぼっちになって今頃泣いてんじゃねーよ!
昔の私はそんなに立派な私かよ!」


打たれて打たれて純粋さをちょっとづつ無くしながら
ピュアじゃなくなりながらも経験を積んでタフになっていくもんで、
妄想の世界の中でずっと現実逃避して
もがいてるだけじゃなんも変わらなくて、
変なプライドなんてどうでもいいし
ぶつかって行って散ったら散った、成ったら成った
人を好きになるってそうゆう事だと思った

人生の中で何度かある大バクチだ。

その子はその日、初めて僕に

『ありがとう』  と言いました

お互いの波長が合って、うまくいくってのは
よっぽど良い巡り合わせがないと
長くは続かないものかもしれませんね


僕とその子の波長が合ったのはその一瞬


それっきりもう10年以上経ちました


今でもまだ似たような夢を見ます


でも、それが初心を忘れさせず
今でもいいエネルギーをくれます。



全力で追いかける恋は
転んだ時に大怪我をする

だから人は大人になるにつれて知恵をつけ
用心して橋を渡るようになるが、
昔のようになにふりかまわずまっしぐらに
突っ走れるようなものを見つけたその時は

恋だろうが
夢だろうが

一世一代の大バクチ!!

人生を賭けたギャンブルほどおもしろいものはない


いつ死ぬかわからない
だから悔いのないようにいつでも完全燃焼な日々を送っていたい
その身にふりかかる試練は
乗り越えられる人の元にしか訪れない
人生とはそんな「修行の場」なのだから


何事も、恐れる前に立ち向かえ!
それが自分のスローガンになりました


さぁ、今日も1日けっぱっぺ~!!!

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