90号(毎月一回)、2026年(令和08)2月作成、五十野惇(87歳)

 

一月往ぬる二月逃げる三月去る。(慣用句)

読み方は、いちげついぬる、にげつにげる、さんげつさる、一月は行く、二月は逃げる、三月は去る、という意味になります。ここでは三月は去るの「その一瞬」の会話の中から言葉を取り上げ俳句にしました。

 

(俳句)井端井や「結果がすべて」春の陣

2026 ワールドベースボールクラシック侍ジャパン、3月15日森下翔太の本塁打で一時勝

ち越すもベネズエラに敗れ連覇にならなかった。

 

(俳句)髙藤や「すべて青春」春光(はるひかり)

2026/3/9 -柔道男子60キロ級で2021年東京五輪(オリンピック)金メダルの

高藤直寿(32=パーク24)が9日、都内で会見を開き、現役引退を発表した。

 

(俳句)坂本や「21やりきった」春牡丹

ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子シングルで銀メダルを獲得した。

21年間フィギュアスケート、坂本花織は惜しまれつつ、今季限りで引退を表明。

 

過去に作成した俳句

 

(俳句) 語り部は七歳(ななつ)の少女87の春

 

(俳句) 公園のブランコ漕ぐは小雪かな

 

(俳句) 冬の朝一杯のお茶息を吐く

 

(俳句)大谷や打って総立ちサクラ舞ひ

 

(俳句)冴え返り(さえかえり)急ぐ着替えのややこしき

 

(俳句)墓石に庭の水仙家居(いえい)の香

 

(俳句)寒の四温を待ちて散歩かな

 

(俳句)孫迎え笑顔が見える日永(ひなが)かな

 

(俳句) 暮れてなおまだ声あげる福寿草

 

句評・・・川田隆夫さん(元教師)からいただきました。

 

五十野くん

3月の俳句味わい深く読みました。「結果がすべて」「すべて青春」

「21やりきった」のかっこ付きの表現に凝縮された強さがあって秀逸です。

訴える力があって共感を呼びます。そして下の句が春の陣、春光、春牡丹と

続く言い方で見事に締まっています。

 

五十野くんの俳句は他の作者とは違う、どこか五十野ワールドの感がして

面白いといつも感じます

 

過去の俳句はどれもいいですね。あえて挙げれば、次の句が特に好きです。

  語り部は七歳の少女87の春・・・ほほえましい

  公園のブラン漕ぐは小雪かな・・・情景が目に浮かぶ

  冴え返り急ぐ着替えのややこしき・・・可笑しい

  墓石に庭の水仙家居の春・・・思い

  孫迎え笑顔が見える日永かな・・・文句なしに最高

 

また次号の俳句を楽しみにしています。

川田隆夫