高速道路で玉突き事故が起こり、何人かの死傷者がでました。一人の女性が
意識不明のまま病院に搬送され、意識を取り戻した後に警察が事情を聞き
取りにきました。すると、その女性は
「白いミニバンに乗っていた男の子はケガの具合はどうですか」
「おじいさんが運転する軽トラックに犬が乗ってましたよね、おじいさんと
犬は大丈夫ですか」と警察官に尋ねたそうです。
その女性が乗っていた車は前から2台目で、女性が話した白いミニバンや
軽トラックは後方であり、意識不明で救急搬送された女性に後方の事態が
わかるわけはないのです。女性はその他にも現場の状況を的確に話したと
いうことで、警察官が女性にいろいろと質問すると、女性は、こんな話を
したそうです。
「私、全部、上から見てたんです。気がついたら夫と二人で並んで空中に
浮かんでいて事故現場を全て見ていたんです。そのとき、さよならサトルと
いう声が聞こえて、振り向くと後ろに女性がいました。そして、夫が、俺は
この人と行くけどお前は帰れ!と蹴り飛ばされました。気がついたら病院の
ベッドの上でした。だから私、夫が亡くなったことは知っています」と。
その事故で亡くなったのは、その女性の夫と、サトルという子どもの母親の
2人だったそうです。
警察もどう判断してよいか困ったとか。
不思議なことがあるもんです。人は亡くなったとき、下界を見下ろしながら
天に昇っていくんですかね・・・・