都市伝説というほどではありませんが、「うちの子の通塾カバンには妖怪がひそんでいるんじゃないか?」というような話を耳にしたので、調査をしてみることにしました。ケース①:妖怪「おいてけ」学校から帰って塾に行くまでの時間というのはだいたいバタバタするものです。学校が早く終わって帰ってきた日でも、気づけばもう塾に行かなければならない時間。そんなときにこの妖怪は悪戯をするようです。「ちゃんとこれ塾にもっていきなさいよ」とテーブルに置いたプリント、弁当、水筒、テキスト、ノート、筆箱。ちゃんとカバンに入れたはずなのに、塾につくとカバンに入っていないのです。「あれ、おかしいな?」といくら探しても見つかるはずもありません。でもご安心を。ちゃんと家のテーブルの上に置いてあります。これはきっと妖怪「おいてけ」の仕業なのです。母親が「もってけ!」と言うと、それに被せるように耳元で「おいてけ!」とでも囁くのでしょうか。まるで母親を怒らせて楽しんでいるようで、腹が立って仕方がないという人も多いでしょう。でも、それはきっと妖怪のせいなのです。「もってけ!」と言わずに、黙って確実に通塾カバンの中に入れてやることで対処ができるようです。ケース②:妖怪「じゃばら」塾からもらったはずのプリントがない、本人に聞いてもそんなのもらっていないと言う。ところがカバンの中を探してみると、そのプリントが蛇腹折りになって出てくることがあります。それはきっとこの妖怪の仕業でしょう。強力なやつになると、プリントだけではなく、返却されたテストや成績表まで蛇腹折りにしてくれます。これを少しでも防ごうと、塾もプリントを束ねてホチキス止めしてくれたりもしますが、それすら引き裂いてしまうやつもいるようです。塾でもらうプリント類はこの妖怪にやられないように、全部クリアファイルに入れされるという対策を取っている人もいるようです。毎回塾から帰るたびにカバンをチェックするだけでもかなり予防になるようです。ケース③:妖怪「ぴたっと」高学年になると塾に弁当を持っていくようになります。ところが、この弁当をいざ食べようと思うと、蓋が開かないという現象がしばしば起きます。昭和時代には弁当の汁をこぼす妖怪がいて、よくカバンの中をべちゃべちゃにされたものですが、技術の進歩で密閉性の高い弁当箱が作られるようになり、この妖怪は姿を消しました。しかし、新たに進化した妖怪が現れたのです。炊き立てのご飯をまだ熱いうちに弁当箱に詰めると危ないと言われています。塾で弁当箱の蓋を開けようとすると、びくともしないのです。先生や職員が全力を出しても開かず、弁当箱が壊れてしまうこともあるようです。メーカーの方で空気弁でもつけてくれればいいのですが。ちなみに電子レンジで加熱すると簡単に妖怪を退治できるようです。怖いですね。巨大おにぎりを作る妖怪がいるという話を聞いたこともあります。弁当箱を縦に入れてしまったために、食べようと思って蓋を開けたら巨大なおにぎりが入っていたというのです。それに比べたら、弁当を片側に寄せてしまう妖怪なんかかわいいものです。昔はよく海苔弁当の海苔だけ剥がして、蓋の裏に張り付ける妖怪がいましたね。油断ならないのが、カバンの中に弁当箱を隠す妖怪です。朝になって急に子供が弁当箱を出してくるのです。何で夜のうちに出しておかないの!と怒る前に、妖怪の仕業だと思ってみてください。ケース④:妖怪「まっくろ」筆箱の中にひそんでいるらしいです。鉛筆の芯を折りまくり、筆箱の中を真っ黒にしてしまいます。鉛筆にキャップをつけるとやられにくくなるようですが、中にはペンのキャップを外して筆箱の中を真っ赤にしてしまうやつもいるようです。シャーペンにすると被害は減りますが、こんどはシャーペンの芯を折ったりすることがあるようです。授業中に何度も芯が詰まったりして、やたらとシャーペンを分解して修理している子供をよく見かけます。布製の筆箱を一杯にしてしまう妖怪もいるようで、気が付くと筆箱の中のペンがどんどん増えていったり、書けなくなったペンが詰まっていたりするようです。筆箱を2つもっていくようになったら、完全に取り憑かれているのかもしれません。消しゴムを真っ黒にする妖怪もいます。間違えたところを消そうとすると、かえって汚くなってしまいます。それを無理にきれいにしようとすると、怒って紙をやぶいてしまいます。濃い鉛筆が好みのようで、油断しているとやられます。ケース⑤:妖怪「うっかり」これは説明するまでもありませんが、なんで間違えるのかわからないようなミスをしてくることってありませんか?全部妖怪「うっかり」の仕業です。問題文を読もうとすると読み飛ばさせたり、違うところを読ませたり、答えを書こうとすると解答欄をずらしたり、全然違う記号を書かせたりします。筆算をしていると位がずれたり、自分で書いたはずの字が読めなくなったりすることもあるようです。というわけでいくつか紹介しましたが、これらの妖怪の共通点をもう一度考えてみましょう。・油断しているとやられるらしい・とにかく母親を怒らせたいらしい・本人にはあまり自覚がなく、怒られてもあまりこたえないらしい・それなりに対策を考えればある程度は防げるようだというわけで、これだけ多くの目撃談、体験談のある現象ですから、誰が悪いとか誰のせいだということではなく、妖怪の仕業とでも思って明るく対処していく方がいいのではないかと思います。今回は妖怪という名の「人間の本質」にせまってみました。台所にゴキブリが出たときのように、表情一つ変えずに迅速に処理できるようになればいいのではないかと・・・。
中学受験 玄人思考のブログⅢ
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