マルセイユ戦に敗北したものの、その後はチームを上手く立て直して現在リーグ2位という好位置につけているACウィーン。ナンゴレン、ベランダ、スプライェンといった新加入の選手達がチームに溶け込むのも時間がかからなかった。そんな中、リーグ戦どころじゃない人たちがいる。ACウィーンの会長候補たちだ。

 


 先週25日に公示され、予想を上回る5人の候補者が名乗りをあげた。立候補締切日3日から6月2日の投票までが正式な選挙期間だが、すでに舌戦が始まっている。

 5人の顔ぶれを見てみよう(以下、当選後のプロジェクトはあくまで公約で、まっかな嘘とは言わないが、それに限りなく近いとてつもない大風呂敷も含まれているので注意)。

「スローガン」「公約選手」「経歴・コメント」を紹介していく。


(1)カール・ムック (補強主義)


「スローガン」:“ACウィーン、何よりも大切なもの”


「公約選手」:未定。テべスを獲ると言ったとか言わないとかで大騒ぎするも、「あれは嘘。テべスとも誰ともコンタクトはない」と否定して一件落着。


「経歴・コメント」:カールは2010年にレッド・ザルツブルク副会長に就任。その後ACウィーンのフロントに入る。非常に他所から選手を獲得するのを好む。


(2)ウィレム・メルゲンブルク (補強主義)



「スローガン」:“感じるものを獲ってみないか”


「公約選手」:カカ カカの父親は「そんな人は知らない」と一笑にふすも、「1年前は誰もトーレスがチェルシーへ行くとは思わなかったろう」。「センターバック1人、ボランチ2人、フォワード2人が必要だ」。「ラネーは自分の息子の様なものでチャンピオンの資質があるから」とラネー残留を保証。


「経歴・コメント」:マスコミへの露出が多いが、放言(失礼!)も目立つ。現会長には出馬を断念するように説得されたという報道も。


(3)シャルル・ラトル (バランス主義)


「スローガン」:“再び、感動を”


「公約選手」:アザール「アザール本人のOKはもらっている」と発言はしたが・・・。


「経歴・コメント」:3回目の出馬。現会長の支持を得ている。反対派からは「本当にアザールを取れるのか」と疑問の声が出ている。高校の卒業文集に「尊敬する人物はフロレンティーノ・ペレス」と回答している。


(4)フランツ・シャルク (育成・生え抜き重視)



「スローガン」:“今こそフットボールの話をしよう”



「公約選手」:未定。



「経歴・コメント」:現会長とは非常に険悪。「今、補強についての話題はナンセンスだ」、「話題になっているイルチニツァもナンゴレンも私が連れてきた」、「クラブの会員はこのままリーグ中盤に甘んじるかそれともタイトルかを選ばねばならない」と発言。


(5)エドゥウィン・フィッシャー (純育成主義)


「スローガン」:”育成選手こそが最高の財産” 


「公約選手」:なし 


「経歴・コメント」:現育成強化部長。外から来た選手を異常なまでに毛嫌いする。現フロントとも関係は良好とはいえない。彼が選ばれればチームの顔ぶれは育成選手になる可能性が高い。


 


候補同士での批判合戦もすでに始まっている。これも採録しておこう(⇒攻撃の方向)。

●フィッシャー、シャルク、ムック⇒メルゲンブルク、ラトル、

 「本当にカカやアザールなんか連れてこれるのか?票稼ぎめ!」。


●メルゲンブルク⇒フィッシャー

 「育成選手で固めたらまたD2リーグに降格だ」。←後に下部組織選手への配慮が足りなかったとして謝罪。


●ラトル⇒その他

 「私は皆さんとは違って他人を蹴落とす批判の様な事はしない人間だ」。「本当にアザールを獲得できるかって?オフシーズンにどうなるか見てみよう」


●ムック⇒シャルク

 「補強に関しては確かに成功面もあったが私には及ばない。」


シャルク⇒ムック

 「テべスの件について嘘を言った。会長なっても嘘をつくのでは?」



では誰が当選するのだろか?プロジェクトと発言から予想する。

 消去法で行こう。まず落とすのはエドゥウィン・フィッシャー。やはり選手のほとんどを育成選手で揃えるのはまずい。育成選手には時間が必要だし、CBパルミエーリとGKヴェルクトール以外はベンチを温める事が多くなっている。現実的ではないだろう。

 次に落選するのは恐らくウィレム・メルゲンブルク。カカーを獲るといっていたが、獲得には50億~55億掛ると言われている。ACウィーンの資産は40億前後と言われているが、資金は捻出できないだろう。さらにカカ―がCL出場に不透明なチームに来るとは思えない。

 アザールは2列目の選手ながら現在ゴールランキングトップである。現在彼の評価額は10億円近い。

リールは移籍金を釣り上げるだろうがら獲得は難しい。会員達もその事を承知だろうからラトルの就任も難しいかもしれない。 

 

残るはフランツ・シャルクとカール・ムックとなる。シャルクはナンゴレンやイルチニツァの獲得を提案し選手からの信頼も高い。ムックはACウィーンの昇格の際の補強担当でありファンからの人気も高い。

 しかしムックはザルツブルク副会長の時期には65歳という年齢にも関わらず、スキャンダルや夜遊び報道が多い。このスキャンダルが原因で副会長を辞任することになり、ザルツブルクのイメージダウンにもなった。


という訳で私ならフランツ・シャルクに票を投じる。結果は今シーズンのオフに出る。


※これはゲーム内でのフィクションです。現実の世界とは異なります。