思うに政治の世界と言うのは、結局は一般企業と同じ仕組みだ。。
党首=社長であり、党幹部=取締役である。従って党議員=社員で、新人議員=新入社員である。

つまり企業方針である政策は、党首と党幹部が決めていくもので、党員はその政策の実現に向けて誠心誠意働かなければならない。。党員や新人議員は自らの意見を発言すること等許されず、ましてや政策と反する意見や活動等しようものなら、背信行為として左遷または更迭されても仕方ないことなのだ。

政党を企業に置き換え考えれば、現在安倍内閣の方針に、本意であれ不本意であれ、党員は右にならわなければならない。方針についていけないのであれば、党を抜けるしかないだろう。。小さいながらも会社の経営に携わる者としては理解できる。会社の経営方針に従わないのであれば辞めてもらうしかない。。

ただ政治の世界と企業の世界の大きな違いは、民主主義という多数決の世界であると言うことだ。
つまりどんなダメ社員であろうと、仕事のない窓際社員であろうと、はたまた名前だけの幽霊社員であろうと、会社に所属さえしていれば決議権を持つ社員であると言うことなのだ。。

今の政治はまさにコレ!
知名度が最優先で、当選確率の高い著名人を公認し政治家に仕立て上げ、多数決要員として飼いならす。ただ議案を通す多数決要員のために多額な税金が報酬としてばら撒かれているのだ。税金で票を買っているようなものである。
個人的な攻撃は避けたいが、昨夜観たテレビ番組で、歌手の今井絵理子が当選を果たした後のインタビューを聞いてがっかりした。
芸能活動で沖縄には12歳までしかいなかったので、沖縄の基地問題については、これから考えると答えだのだ。。。つまり自民党が掲げる沖縄政策を知らずに立候補し早々と当選した。

本当にこれでいいのだろうか??

今までも多くのタレント等著名人が当選しているが、その後の活動はあまり耳にしない。
ただこのような多数決要員の議員を選んでいるのは国民なのだ。。確かに今の日本は平和ボケしているのかもしれない。。外敵より危険な身近な罠に気づかず、と言うか無関係で、これから訪れるかもしれない最悪の事態を考える危機管理能力もなくなっているように思える。

戦争のできる国を暗に掲げる与党に対し、その矢面に立たされるであろう18〜19歳の若者達の半数が自民党を支持している。この結果はもしかしたら若者達は戦争のできる国を求めていると言うことなのだろうか?

SNS等では連日多くの人達が、今の政治への危機感を綴っている。。しかしながら今回の選挙も投票率は5割強であり、相変わらずの無関心さが目立つ。その要因は様々だろうが、近年の政治とカネに見る政治不信が大きいのではないだろうか??
政治家を信頼できない。。だから選挙に行く気になれない。。投票に値する政治家がいない。。等々。
でもその隙にしっかりと企業票を獲得し、低投票率なれど支持を得たと胸を張り、独裁、独走政治が密かに進められているのだ。

話はそれてしまったが、そんな企業体質な国政に唯一対抗できるのが自治体の首長なのかもしれない。。日本国にあれど独立国家と言える。特に東京の力は国をも凌駕するパワーを持つ!
そう言う意味では、今回の都知事選は大事な選挙である。。私見ではあるがなかなかパワーのある候補者はまだ出てきていないように思えるが。。。

今回の選挙結果に一抹の不安を抱えるオヤジの独り言でした。。公明党が野党に変わるぐらいのサプライズがあると、政治も面白くなりそうだか。。