日常生活で家の中を歩くことや、門のポストまで新聞を取りに出ることなど、不便を感じたことはなかったのに、思いついて近所の散歩に出て驚いた。
百メートルも歩かないのに足が重く、やっと家までたどり着いた感じで帰って来た。
ずいぶん前のことになるが、六十歳を越えた頃、左股関節を痛め、変形性股関節症の診断で三か月ほど入院して治療したことがあったが、「完治」のお墨付きをもらって普通に生活できるようにはなっていた。
最近は、送迎のある、週三回の老人向けスポーツクラブでは、十分のバイク漕ぎやバーベル上げなど七種類の機械を使って三時間ほど体力維持に努めているが、疲れることはなかった。
再発の可能性は十分あったので、しばらく様子を見ることにしよう。