今朝、目が覚めたら、久しぶりに名も分からない鳥の鳴き声が聞こえてきた。

 昔は・・・と言っても 二~三十年前のことだが、毎日、名も知らない鳥の鳴く声で目が覚めた。鶯やメジロもまれに来ていたが、いつの頃からかすっかりその声を聞かなくなっていた。

 

 狭い庭だが、長女が少学校の入学式にもらってきた桜が大きくなり、青梅で買った梅も大きくなって、季節ごとに花が良く咲いて楽しませてくれている。この木のお陰で小鳥も良く集まってくれていた。 

 いつの頃からか、すっかり鳥の声を聞かなくなって久しいが、今日久しぶりに名も知らい鳥の声を聞いて昔を思い出した。

 

 子供の頃、飼っていたメジロは、近所の仲間が飼っていたメジロをおとりに、山で採って来たものだった。

 昔は一・二羽の野鳥を家で飼うことにあまり厳しくなかった。

 おとりのメジロを籠に入れ、隣に餌を入れた空籠の扉を開き、細い糸で開閉できる仕掛けを作って入るのを待った。

 何も取れない日は多く、一匹捕れたら大喜びで、その日はやめにしていた。

 馴らして飼うのにも手順が必要で、当分の間は籠に風呂敷をかぶせて暗くし、餌もすり餌に慣らすのに色々と工夫をした。

 

 少し前までは、よく雀の鳴き声が聞こえていたが、聞こえなくなって久しい。その分、交通が便利になり、 あまり歩かなくても、生活に困らなくなっている。難しいが、丁度良いのが一番良いのだが・・・・・

 

 今日は鳥の鳴き声を聴いたので「良い日」だと思う。